自然免疫細胞の一つであるILC2は組織からのシグナルによって活性化し、IL-4やIL-5、IL-13などの2型サイトカインを産生することで寄生虫感染や気管支喘息、食物アレルギーなどの病態において重要な役割を果たすことから、臨床研究や創薬開発の標的として注目されている。ILC2は臓器特異的機構で活性化が制御され、皮膚ILC2のメカニズムが明らかになっているとは言い難い。本研究ではILC2活性化および抑制のメカニズムを示したともに、皮膚ILCサブセットのヘテロジェネイティと機能の多様性の一端を示した。今後皮膚ILC研究を通して組織常在性免疫細胞の普遍的な機能が明らかになることが期待される。
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