B細胞以外の健常人末梢血には結合せず、AML細胞に結合する抗体として32クローンを同定し、発現クローニング法、免疫沈降物のLC-MS/MS解析、あるいはCRISPR gRNAライブラリーを用いたランダムノックアウト法によりそれぞれの候補抗体が認識する抗原の同定を行った。その結果、32候補抗体のうち22抗体の抗原を同定した。そのうち抗体Xが認識する抗原Aの発現自体は正常血液細胞にも見られ白血病特異的でないが、抗体の結合が白血病特異的であった。そこで、それらに研究対象を絞り込み、抗体Xを元にCAR-T細胞を作製したところ、抗腫瘍効果を示した。
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