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2022 年度 研究成果報告書

本態性血小板血症に特異的な転写ネットワークによる細胞腫瘍化メカニズムの解明

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03715
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分54010:血液および腫瘍内科学関連
研究機関順天堂大学

研究代表者

小松 則夫  順天堂大学, 医学部, 特任教授 (50186798)

研究分担者 森下 総司  順天堂大学, 医学部, 特任助教 (10635866)
今井 美沙  順天堂大学, 大学院医学研究科, 非常勤助教 (50709003)
荒木 真理人  順天堂大学, 大学院医学研究科, 客員教授 (80613843)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード骨髄増殖性腫瘍 / 小胞体ストレス応答因子 / 本態性血小板血症 / 血小板 / 巨核球
研究成果の概要

フィラデルフィア染色体陰性の骨髄増殖性腫瘍(以下,MPNと称する)は,造血幹・前駆細胞に体細胞変異が生じ、血球の異常増加や骨髄の線維化を呈する造血器腫瘍である。本研究では,MPN患者血小板に限定的に発現するCREB3L1遺伝子の,臨床的意義とMPN発症への影響を解析した。
その結果,MPN患者の血小板由来RNAを用いた解析により,CREB3L1遺伝子は,MPNの診断のみならず,予後予測にも利用可能な,臨床的に価値のある遺伝子であることが示唆された。さらに,MPN患者末梢血から分取したCD34陽性細胞を用いた一連の解析により,CREB3L1遺伝子が腫瘍細胞の分化,生存に必要なことを明らかにした。

自由記述の分野

血液学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では,血液学的に前例のないCREB3L1遺伝子の高発現が,MPNs発症にどう関与するかを明らかにしたことが,学術的に意義のある点である。
さらに,CREB3L1の発現がMPNsの診断や予後予測に有用である可能性を示し,CREB3L1の発現を抑制すると腫瘍細胞が死滅することを明らかにしたことから,CREB3L1がMPNsにおける新たな診断マーカーや治療標的ともなり得るため,臨床的にも非常に価値があると考えられる。

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公開日: 2024-01-30  

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