ペア型免疫受容体LMIRの細胞外領域を利用する結合・レポーターアッセイを利用して、LMIRが認識する生体外分子を探索した。その結果、活性化型受容体LMIR5はアスペルギルス属真菌に含まれる水溶性分子を認識することを見出した。さらに、この水溶性分子はミエロイド系細胞に発現するLMIR5に作用して、気道・肺の炎症を誘導することを明らかにした。他方、活性化型受容体LMIR5と抑制型受容体LMIR3はブタクサ花粉に含まれる未知の脂質分子(複数)を認識することを見出した。LMIRは生体外分子を認識してアレルギー・炎症を制御する可能性が示された。
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