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2020 年度 実績報告書

乳癌罹患リスク低減に向けた遺伝子多型、生活習慣、血漿メタボロームの統合解析

研究課題

研究課題/領域番号 20H03739
研究機関東北大学

研究代表者

石田 孝宣  東北大学, 医学系研究科, 教授 (00292318)

研究分担者 寳澤 篤  東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 教授 (00432302)
布施 昇男  東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 教授 (10302134)
濱中 洋平  東北大学, 東北メディカル・メガバンク機構, 講師 (10463788)
小柴 生造  東北大学, 未来型医療創成センター, 教授 (70332301)
栗山 進一  東北大学, 災害科学国際研究所, 教授 (90361071)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード乳癌
研究実績の概要

乳癌死亡数を減らすためには、個々の女性の乳癌罹患リスクを的確に評価し、そのリスクを低減することは重要な課題である。本研究は、日本人女性が自分の遺伝子多型と血漿メタボローム情報をもとに、乳癌罹患リスクを低減するために生活習慣をどのように改善すればよいかを知り、その効果を血漿メタボローム変化で知る個別化予防の構築を目的とする。
本研究はToMMoおよび大学病院のバイオバンクを利活用して、一般住民と乳癌患者の遺伝子多型、生活習慣、血漿メタボロームのデータを用いて解析する。乳癌罹患リスクに関連のある84の遺伝子多型、8つの血漿代謝物、改善・変更可能な身体情報・生活習慣(食習慣、住環境、睡眠、運動、嗜好、内服薬など)、および乳癌罹患の情報を用いて解析を行う。
コホート参加者の生活調査は登録時に行われており、全コホート参加者の全ゲノムシークエンスもしくはアレイ解析によるゲノム解析、血漿メタボローム解析が進められている。メタボローム解析は、NMR、GC-MS、LC-MSの3法が用いられおり、標的メタボローム解析法のMXp Quant 500 Kitを用いたLC-MS解析(500代謝物)は1,000人以上の成人女性に行われる予定である。
東北大学病院に通院している乳癌既往者約1,700人のうち、乳癌術後の無再発患者は約1,300人である。2021年度末には、計約800人が登録して血液検体保存がされる見込みであり、2022年度以降に、ToMMoが開発したSNPアレイであるジャポニカアレイNEOを用いたゲノム解析およびMXp Quant 500 Kitを用いたLC-MS解析を行う計画である。
以上の全体の研究実施計画のうち、2021年度は、大学病院においては乳癌患者のバイオバンク登録をすすめるとともに、メタボローム解析を行うためのデータ整理を行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初の計画ではコホート調査参加者の診療情報を医療機関へ収集する予定であったが、新型コロナウイルスの蔓延により、移動が制限され、医療機関への診療情報収集が困難となった。そのため、医療機関への診療情報収集を研究計画から外したうえで、研究計画の見直しを行ったため。

今後の研究の推進方策

新型コロナウイルスの感染予防のため、コホート調査参加者の診療情報を医療機関へ収集する計画を行わず、コホートおよび病院バイオバンクで抽出可能なゲノムデータおよび調査票データを用いて、当初の研究計画に沿った形での研究を進める。

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公開日: 2021-12-27  

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