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2021 年度 実績報告書

植込型補助人工心臓対象患者における出血合併症術前予測システムの確立

研究課題

研究課題/領域番号 20H03760
研究機関東北大学

研究代表者

齋木 佳克  東北大学, 医学系研究科, 教授 (50372298)

研究分担者 坂爪 公  東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (10837032)
丸山 修  国立研究開発法人産業技術総合研究所, 生命工学領域, 総括研究主幹 (30358064)
土方 亘  東京工業大学, 工学院, 准教授 (30618947)
佐々木 康之輔  東北大学, 医学系研究科, 助教 (50755642)
堀内 久徳  東北大学, 加齢医学研究所, 教授 (90291426)
吉岡 一朗  東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (90770272)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード植込型補助人工心臓 / 出血合併症 / フォンウィルブランド因子 / せん断応力 / 後天性フォンウィルブランド症候群 / 消化管出血 / 重症心不全
研究実績の概要

2021年度は前年度に開発・設置した可変定量化せん断応力負荷装置を稼働させ、血液検体に様々な条件のせん断応力負荷実験を行い、せん断応力に応じVWF large multimer Indexが減少することを確認した。そのうえで以下の出血リスクパラメータによる分類を各症例ごとに算出する方針を確定させた。
(a)低せん断応力領域(60Pa)でのIndexの数値(Initial Indexと定義)
(b)中せん断応力領域(90Pa)でのIndexの数値(Index at Medium shear stressと定義)
(c)高せん断応力領域(120Pa)でのIndexの数値(Final Indexと定義)

また、前年度に引き続き症例登録を行い、臨床経過を前向きに追跡してきた。また得られた血液検体に段階的にせん断応力負荷し、VWF large multimer Index測定、上記出血リスクパラメータによる分類をの算出を行った。一方で、COVID-19の影響で例年より補助人工心臓植え込み術の件数が減少しており、登録数は当初の想定を下回るペースである。その対策として、以前の研究で保存されている補助人工心臓装着患者の凍結血漿を用いてせん断応力負荷およびVWF large multimer Index測定を行うとともに後ろ向きに臨床経過を確認することで、登録数を補うこととした。この方法でも想定した上記の出血リスクパラメータによる分類を用いることが可能か確認するため、凍結血漿を用いて様々な条件のせん断応力負荷実験を行い、全血検体と同等のVWF large multimer Index減少パターンをとる条件を確認した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2020年度はCOVID-19の影響で施設間の移動が制限され、本研究の根幹となる可変定量化せん断応力負荷装置を東北大学に設置することおよび研究分担者が可変定量化せん断応力負荷装置の操作方法を習得することが大幅に遅れることとなり、それに伴い症例登録も遅れて開始した。2021年度より症例登録を開始したが、COVID-19の影響で例年より補助人工心臓植え込み術の件数が減少しており、登録数は当初の想定を下回るペースである。

今後の研究の推進方策

2022年度は症例登録を行い、臨床経過を前向きに追跡するとともに全血検体にせん断応力を負荷し、VWF large multimer Index測定を行う。また、想定を下回る登録数を補うために以前の研究で保存されているLVAD装着患者の凍結血漿を用いてせん断応力負荷およびVWF large multimer Index測定を行う。
以下の出血リスクパラメータによる分類を各症例ごとに算出する。
(a)低せん断応力領域(60Pa)でのIndexの数値(Initial Indexと定義)
(b)中せん断応力領域(90Pa)でのIndexの数値(Index at Medium shear stressと定義)
(c)高せん断応力領域(120Pa)でのIndexの数値(Final Indexと定義)
これらの値とLVAD装着後のVWF large multimer Index、および臨床症状との比較検討を行う。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] VAD装着患者における溶血とVWFの相関性の検討~溶血の1指標であるLDHから出血傾向を予想することは可能か~2021

    • 著者名/発表者名
      武富龍一
    • 学会等名
      第59回 日本人工臓器学会

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公開日: 2022-12-28  

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