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2022 年度 研究成果報告書

ドライバー遺伝子陽性肺癌が依存するパスウェイを標的とした次世代精密医療の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03771
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分55040:呼吸器外科学関連
研究機関岡山大学

研究代表者

冨田 秀太  岡山大学, 大学病院, 准教授 (10372111)

研究分担者 豊岡 伸一  岡山大学, 医歯薬学域, 教授 (30397880)
山本 寛斉  岡山大学, 大学病院, 講師 (40467733)
大橋 圭明  岡山大学, 大学病院, 研究准教授 (60729193)
諏澤 憲  岡山大学, 大学病院, 助教 (90839713)
山本 英喜  岡山大学, 医歯薬学域, 講師 (10581697)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードバイオインフォマティクス / 肺癌 / 遺伝子発現データ解析 / パスウェイ解析 / 耐性
研究成果の概要

治療抵抗性を示すEGFR遺伝子変異陽性肺がん細胞株の耐性獲得メカニズムとして知られている上皮間葉転換(EMT)を標的としてドラッグリポジショニングを行い、抗EMT作用が示唆されるモネンシンを抽出した。肺癌細胞株を用いた検討において、モネンシンを添加することで、オシメルチニブに対する耐性を抑制できることを確認した。またEgfr遺伝子変異を有するマウス肺がんモデルを用いて、EGFRチロシンキナーゼ阻害薬を用いた治療により、CD8陽性T細胞/制御性T細胞比率が高まり、免疫に関与するケモカイン等の遺伝子発現が亢進していることや、腫瘍微小環境においてM2様マクロファージが亢進していることを明らかにした。

自由記述の分野

バイオインフォマティクス

研究成果の学術的意義や社会的意義

ヒト肺がん細胞株を用いて、モネンシンの抗EMT効果を確認し、モネンシン添加によるオシメルチニブ耐性獲得抑制を確認した。この結果は、モネンシンを用いた併用療法の可能性を示している。またEGFR exon-19欠損遺伝子変異を有するマウスシンジェニック肺がんモデルを用いて、PD-1阻害薬とVEGF受容体阻害薬をEGFR-TKI後に併用することで、CD8陽性T細胞の誘導を高めることを見出した。しかし、EGFR-TKI、PD-1阻害薬とVGR受容体阻害薬の3剤を同時に使用した場合には、このCD8陽性T細胞の誘導は見られなかった。これらの結果は、治療のスケジュールが極めて重要になることを示している。

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公開日: 2024-01-30  

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