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2020 年度 実績報告書

全身麻酔中の高炭酸ガス血症維持が術後回復過程と退院時アウトカムに与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 20H03774
研究機関千葉大学

研究代表者

磯野 史朗  千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (80212968)

研究分担者 田口 奈津子  千葉大学, 大学院医学研究院, 准教授 (80282474)
佐藤 泰憲  慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 准教授 (90536723)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード高炭酸ガス血症 / 術後運動機能 / 術後認知機能 / モニタリング
研究実績の概要

全身麻酔中の全身管理が、術中のみではなく長期的な患者アウトカムに影響することが多くの疫学研究で示されている。特に平均血圧低下や少ない麻酔薬にも拘わらず麻酔深度が深くなる状態が維持された場合の術後アウトカムが不良であることが報告され、術中の臓器血流維持と適切な麻酔深度維持を可能にする方法が求められている。本研究では、高炭酸ガス血症による重要臓器血流維持と覚醒中枢刺激作用に着目する。
全身麻酔中の高炭酸ガス血症維持が、①術後退院時アウトカム(退院時認知機能、運動機能、在院日数)を改善させるかどうか(アウトカム研究)、②術後回復期の呼吸、循環、中枢機能に影響を及ぼすかどうか(メカニズム研究)をランダム化比較試験(RCT)で評価することが本研究の目的である。サンプルサイズ計算の結果120名で実施することが妥当と判断し、研究計画書を作成し、千葉大学医学部倫理委員会の承認を得ることができた。UMIN登録後、次年度である2021年度には研究を開始し、予定症例数の半数以上を実施することを計画した。

また、この研究で測定予定の非接触ベッドセンサーを用いた外科手術患者の入院中のバイタルサイン連続測定も同時に計画し、倫理委員会の承認を得ることができたので、2019年1月から開始し、2020年度内には、16症例での研究データ取得を終了することができた。この研究は次年度内にデータ採取を終了し、解析後に学会発表と論文執筆する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

開始後に、COVID-19感染症による手術件数の減少などがあり、患者のリクルートに難渋した。また、非接触バイタルサイン測定装置の改善が必要であった。

今後の研究の推進方策

非接触ベッドセンサーを用いた外科手術患者の入院中のバイタルサイン連続測定を目的とした臨床研究を2021年度中にデータ採取を完了させ、データ解析後に学会発表と論文執筆する予定である。

上記研究中に明らかとなった非接触バイタルサイン測定装置の測定精度向上課題を解決させたうえで、本試験のリクルート患者を増加させ、予定症例数を遅くとも最終年度前期で終了させたい。

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公開日: 2022-12-28  

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