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2022 年度 実績報告書

細胞増殖制御に注目した筋損傷回復機構の解明-筋損傷治療のための基盤研究

研究課題

研究課題/領域番号 20H03800
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

猪瀬 弘之  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 寄附講座准教授 (30615711)

研究分担者 大川 淳  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (30251507)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード筋代謝 / 筋再生 / 骨代謝
研究実績の概要

骨格筋の再生は、主として筋衛星細胞が重要な役割を担っている。骨格筋を形成する多核細胞である筋繊維の細胞膜上に単核の筋衛星細胞が接着しており、これらは基底膜に包まれている。骨格筋が損傷を受けると筋衛星細胞は活性化され、増殖を開始する。筋芽細胞に分化し分裂・増殖を繰り返しながら、残存する筋繊維と融合して中心核をもつ筋管細胞を形成する。筋分化においてMyf5、MyoD、Myogenin、Mrf4などの転写因子が重要であるとされているが、未だ筋分化の機序については不明な点が多い。我々はこれまでにCyclin-dependent kinase 1 (Cdk1)の筋衛星細胞特異的ノックアウトマウスを作成し、Cdk1の発現が低下している場合に筋修復が障害され、代償性筋肥大についても同様に障害されることを見出した(Kobayashi and Inose et al, Front Cell Dev Biol 2020)。今年度は、筋芽細胞であるC2C12細胞の骨芽細胞への分化の過程において筋細胞に特異的に発現するmiRNAの発現が減少することに注目し、その過程において発現が変動する遺伝子を数種類同定した。そして、そのうち、C2C12細胞の筋分化をその発現抑制によって顕著に抑制する遺伝子Xを見出した。更に、現在は骨格筋再生における遺伝子Xの発現変動及びin vitroにおけるその発現調節による筋分化への影響について検討している。また、筋細胞の起源である間葉系幹細胞(MSC)の分化の調節機構に注目し、MSCから骨芽細胞への分化過程における遺伝子発現を網羅的に解析することで、フォークヘッド転写因子であるFoxf2がこの過程の重要な制御因子であることを明らかにした(Tanaka and Inose et al, Exp Mol Med 2022)。

現在までの達成度 (段落)

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和4年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2022

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (3件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] Foxf2 represses bone formation via Wnt2b/β-catenin signaling2022

    • 著者名/発表者名
      Tanaka Tomoyuki、Takahashi Akira、Kobayashi Yutaka、Saito Masanori、Xiaolong Sun、Jingquan Chen、Ito Yoshiaki、Kato Tsuyoshi、Ochi Hiroki、Sato Shingo、Yoshii Toshitaka、Okawa Atsushi、Carlsson Peter、Inose Hiroyuki
    • 雑誌名

      Experimental & Molecular Medicine

      巻: 54 ページ: 753~764

    • DOI

      10.1038/s12276-022-00779-z

    • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
  • [学会発表] Foxf2はWnt2b/βカテニン伝達経路を介して骨形成を抑制する.2022

    • 著者名/発表者名
      田中 寛来, 小林 裕, 佐藤 信吾, 吉井 俊貴, 大川 淳, 猪瀬 弘之.
    • 学会等名
      第37回 日本整形外科学会基礎学術集会
  • [学会発表] Foxf2はWnt経路を介して骨芽細胞分化を調整する2022

    • 著者名/発表者名
      田中 寛来, 佐藤 信吾, 猪瀬 弘之
    • 学会等名
      日本骨代謝学会
  • [学会発表] Osteocyte Cdk1 is essential for bone remodeling2022

    • 著者名/発表者名
      Tomoyuki Tanaka, Atsushi Okawa, Hiroyuki Inose
    • 学会等名
      ASBMR 2022 Annual Meeting
    • 国際学会

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公開日: 2023-12-25  

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