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2022 年度 研究成果報告書

腱・靭帯の分子生物学的情報を基盤とした新たな治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03805
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分56020:整形外科学関連
研究機関広島大学

研究代表者

安達 伸生  広島大学, 医系科学研究科(医), 教授 (30294383)

研究分担者 味八木 茂  広島大学, 病院(医), 講師 (10392490)
亀井 直輔  広島大学, 医系科学研究科(医), 准教授 (70444685)
石川 正和  香川大学, 医学部, 教授 (60372158)
中佐 智幸  広島大学, 病院(医), 講師 (60467769)
宿南 知佐  広島大学, 医系科学研究科(歯), 教授 (60303905)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード腱・靭帯 / microRNA / 間葉系幹細胞 / 細胞外小胞 / 腱修復
研究成果の概要

本研究は、microRNA(miRNA)の腱・靭帯における機能に着目するとともに、miRNAを含む細胞外小胞による腱修復促進効果を検討した。腱・靭帯特異的Dicer ノックアウトマウスは、腱・靭帯における関連遺伝子の発現低下による低形成を示した。そして、腱組織で高発現しているmiRNAを同定し、その腱前駆細胞への過剰導入は、腱関連遺伝子の発現を誘導した。また、アキレス腱損傷モデルにおいて、間葉系幹細胞由来細胞外小胞(MSC-EV)は、腱修復過程における石灰化や癒着を抑制し、その修復を促進するとともに、MSC-EV表面に発現している糖鎖発現パターンで治療効果(質)を評価できる可能性を示した。

自由記述の分野

整形外科、関節外科

研究成果の学術的意義や社会的意義

腱や靭帯は、運動機能の中心的役割を担うが、分子生物学的な情報は他の運動器に比べて極めて少なく、その治癒を促進する治療法は未だ開発されていない。本研究は、遺伝子発現制御ネットワークに重要な因子であるmiRNAの腱・靭帯における機能を明らかにし、腱組織で高発現しているmiRNAを同定した。そして、miRNAを含むMSC-EVによる腱修復促進効果を明らかにするだけでなく、MSC-EV表面に発現している糖鎖発現パターンによるMSC-EVの質(治療効果)を評価できる可能性を提唱した。よって、目的miRNAを豊富に含んだMSC-EV投与による腱損傷における新たな治療法の開発につながる。

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公開日: 2024-01-30  

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