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2023 年度 研究成果報告書

時期特異的な精子幹細胞の分化過程の包括的解析と生殖医療への新規治療戦略

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03816
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分56030:泌尿器科学関連
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

水野 健太郎  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 准教授 (70448710)

研究分担者 神沢 英幸  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 研究員 (00551277)
加藤 大貴  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (00620931)
西尾 英紀  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (10621063)
林 祐太郎  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (40238134)
安井 孝周  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (40326153)
岩月 正一郎  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 助教 (70595397)
梅本 幸裕  名古屋市立大学, 医薬学総合研究院(医学), 教授 (80381812)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード精子幹細胞 / 停留精巣 / 男性不妊症
研究成果の概要

私たちは先行研究から成熟精子の供給源である「精子幹細胞」の挙動に着目し、精子幹細胞の分化障害が起きている停留精巣を対象とし、ヒト停留精巣の生検組織を用いて幼若期の精子幹細胞と血清ホルモン値との関連性を解析した。また、停留精巣モデルラットを用い思春期の精巣組織の解析を行った。本研究から、Sertoli細胞関連ホルモン(FSH, AMH, INHB)が幼若期の停留精巣における精子幹細胞数の減少によく相関することを見出した。また、モデルラット精巣では思春期のCLDN11タンパクの局在に変化がおき血液精巣関門が正しく構成されないことが造精機能障害をきたすことを明らかにした。

自由記述の分野

泌尿器科学、小児泌尿器科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

これまで精巣生検という侵襲的な手法でしか精子幹細胞数を評価することができなかったが、本研究によって、Sertoli細胞関連ホルモン値を組み合わせることで、高い感度・特異度で精巣組織内の精子幹細胞数を予測することが可能となった。また、思春期まで停留精巣を放置するとCLDN11タンパクの局在変化によって血液精巣関門が正常に機能しなくなり、造精機能障害が起きることが明らかとなった。これらのことから、将来的に精巣機能不全が起こりうる症例を層別化でき、早期の診断・治療介入を行うことや患者・家族への適切な情報提供を行うことが可能となり、男性不妊症の新たな治療の一助となると考えられる。

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公開日: 2025-01-30  

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