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2022 年度 研究成果報告書

アディポペリトクロストークに基づく卵巣癌腹膜進展に関する学際的研究基盤の創成

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03824
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分56040:産婦人科学関連
研究機関名古屋大学

研究代表者

梶山 広明  名古屋大学, 医学系研究科, 教授 (00345886)

研究分担者 芳川 修久  名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (60804747)
柴田 清住  藤田医科大学, 医学部, 教授 (90335026)
吉原 雅人  名古屋大学, 医学部附属病院, 病院助教 (00878374)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード卵巣癌 / 腹膜播種 / 脂肪細胞 / 中皮細胞
研究成果の概要

本研究の成果において、独自の天井培養法によって大網から脱分化脂肪由来間葉系細胞(ADSC)が有する卵巣癌悪性化への影響を調べ、卵巣癌細胞の増殖の促進及び卵巣癌細胞の遊走能亢進、in vivo での腫瘍形成能の増大が誘導されることを示すことに成功し、一連の成果をもとに論文報告を行った。また、進行卵巣癌の腹膜微小環境において卵巣癌関連腹膜中皮細胞(OCAM)が卵巣癌の進展に深く寄与することをこれまでに同定しているが、正常腹膜中皮細胞がOCAMへと変貌する過程を抑制する候補物質としてcalcitriol(ビタミンD)が有望であることを実証し論文報告を行った。

自由記述の分野

婦人科腫瘍

研究成果の学術的意義や社会的意義

卵巣癌大網播種巣で腫瘍増殖が進むメカニズムの一因として、卵巣癌が大網の脂肪細胞に働きかけて脱分化を誘導し、自らの増殖をサポートする細胞を作り出している可能性があることが判明した。この脱分化プロセスを標的とした新規治療戦略を構築できれば、既存の治療戦略とは異なる新たな治療戦略になると考える。またVitamin Dによる腹膜環境の正常化が卵巣癌腹膜播種の新規治療法となる可能性が動物実験を含む様々な実験により明らかになった。癌を標的とした化学療法や分子標的薬などの治療法との相乗効果も期待され、Vitamin D製剤はすでに臨床使用されている安全な薬剤であり、臨床的な効果の検証が期待される。

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公開日: 2024-01-30  

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