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2020 年度 実績報告書

有床義歯補綴における臨床と教育のデジタルトランスフォーメーション

研究課題

研究課題/領域番号 20H03875
研究機関東京医科歯科大学

研究代表者

水口 俊介  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (30219688)

研究分担者 若林 則幸  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 教授 (00270918)
金澤 学  東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 講師 (80431922)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードCAD/CAM / デジタル / 全部床義歯 / 部分床義歯 / 教育 / 臨床研究
研究実績の概要

2020年度の前向き臨床試験について,全部床義歯の臨床研究では研究の参加に同意を得られた20名の患者に対して介入を行い,デジタルにて設計・製作した全部床義歯を患者に装着し,患者満足度(100mm VAS),口腔関連QOL評価(OHIP-EDENT -J),患者の技師評価(Patient's Denture Assessment),義歯の調整時間と調整回数,作業時間(チェアサイド・ラボサイド),義歯製作に かかったコスト,咀嚼能力を評価した.部分床義歯に関しては,2020年度に部分床義歯をフルデジタルにて製作することに成功した.これはメタルフレーム(チタン)をレーザー積層造形法により製作し,人工歯とメタルフレームを一塊にして義歯床用レジンを流し込むことによりカスタムディスクを製作し,そのディスクをメタルもレジンも両方とも切削加工することで義歯を製作した.一つのディスクから部分床義歯が切削加工されることは初の試みであり,この成功は部分床義歯のフルデジタル化において大きな意義がある.
2020年度の教育について, 歯学部4年生の全部床義歯の基礎実習にてデジタル実習プログラムを導入した.汎用CAD ソフトを使用し,学生に人工歯排列を行ってもらった.その際,実習は在宅で行い,ライターの説明・指導についても全て遠隔で行なった.実習後学生にアンケートをとった結果,デジタル排列実習は学生の人工歯排列についての理解を深めるものとなり,デジタル実習は教育に有効であることが明かになった.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

全部床義歯に関しては,臨床研究は20症例終了し,教育においても歯学部学生4年生に対してデジタル人工歯排列実習を行っており,部分床義歯に関しては義歯製作のフルデジタル化を達成したことから,研究はおおむね順調に進展している.

今後の研究の推進方策

臨床研究については,部分床義歯の患者リクルートを開始し,20症例への介入を行っていく.
教育については,全部床義歯はデジタル個人トレー設計実習,デジタル歯肉形成実習プログラムの開発・導入,部分床義歯はデジタル義歯設計実習プログラムの開発・導入を行う.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2021 2020

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] カスタムプレートを用いた フルデジタル部分床義歯製作方法の開発2021

    • 著者名/発表者名
      秋山洋,金澤学,岩城麻衣子,羽田多麻木,副田弓夏,大竹涼介,村上奈津子,髙市敦士,若林則幸,水口俊介
    • 学会等名
      日本補綴歯科学会第130回学術大会
  • [学会発表] カスタムディスク法を用いたデジタル全部床義歯の 患者満足度と費用分析2021

    • 著者名/発表者名
      大竹涼介,金澤学,岩城麻衣子,荒木田俊夫,羽田多麻木, 副田弓夏,AwutsadapornKatheng,安藤一夫,水口俊介
    • 学会等名
      日本補綴歯科学会第130回学術大会
  • [学会発表] カスタマイズドディスク法を用いたデジタル全部床義歯の臨床研究2020

    • 著者名/発表者名
      大竹涼介,金澤学,岩城麻衣子,荒木田俊夫,羽田多麻木,副田弓夏,KathengAwutsadaporn,安藤一夫,水口俊介
    • 学会等名
      日本補綴歯科学会第129回学術大会

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公開日: 2021-12-27  

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