研究課題/領域番号 |
20H03885
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分57060:外科系歯学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
北條 宏徳 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 准教授 (80788422)
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研究分担者 |
大庭 伸介 大阪大学, 大学院歯学研究科, 教授 (20466733)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 骨再生 / 1細胞解析 / シグナルネットワーク |
研究成果の概要 |
本研究では、マウス遺伝子工学を用いた細胞系譜実験により、骨格系前駆細胞とその娘細胞を標識し、骨欠損部位における骨格系前駆細胞の振る舞いを可視化した。また、一細胞解析を行うことで、骨修復部位では、骨格系前駆細胞が、骨芽細胞だけでなく脂肪細胞への2方向性の分化系譜を示すことが明らかになった。さらにリガンド―受容体解析により、その分化方向性に関与するシグナル因子候補を抽出した。その中でCCL9阻害剤は、骨再生促進効果を有していた。以上本研究により、骨修復部位の局所ではたらく骨格系前駆細胞の制御機構の一端が明らかになった。
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自由記述の分野 |
骨発生・骨再生
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
骨再生の確立のためには、骨に存在する骨格系前駆細胞の役割を理解し、その制御方法を明らかにすることが重要である。本研究では、骨欠損部位に存在する骨格系細胞を1細胞レベルで詳細に解析することで、その性質や骨再生への寄与のメカニズムを明らかにした。さらに、局所ではたらくシグナルネットワークの一端を解明し、新規骨再生性薬剤の候補を得た。今後、さらなる解析により、骨格系前駆細胞の制御方法を理解し、その活性を操作することができれば、新たな骨再生戦略の確立に寄与することが期待される。
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