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2022 年度 研究成果報告書

遺伝子異常に基づいた口腔扁平上皮癌制御戦略

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03890
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分57060:外科系歯学関連
研究機関愛媛大学

研究代表者

中城 公一  愛媛大学, 医学系研究科, 准教授 (90314880)

研究分担者 合田 啓之  愛媛大学, 医学部附属病院, 講師 (00464371)
徳善 紀彦  愛媛大学, 医学部附属病院, 助教 (10723843)
内田 大亮  愛媛大学, 医学系研究科, 教授 (20335798)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード口腔扁平上皮癌 / 遺伝子異常 / 頸部リンパ節転移予測 / リッキドバイオプシー
研究成果の概要

悪性腫瘍はゲノム・エピゲノム異常により生じることが広く知られている。そこで、われわれは口腔扁平上皮癌診療に有用となる遺伝子異常の同定を試みた。すなわち、口腔扁平上皮癌の原発腫瘍および隣接正常部よりゲノム DNA と total RNA を抽出し、ターゲットディープシーケンシングによる遺伝子変異解析とマイクロアレイによる網羅的遺伝子発現解析を行った。変異解析では、90% の症例に TP53 の変異が認められた。一方、発現解析では頸部リンパ節転移や遠隔転移に関連して有意な発現変動を示す遺伝子が多数認められた。これらの遺伝子異常は、口腔扁平上皮癌の転移予測や再発監視に有用となる可能性を有している。

自由記述の分野

口腔腫瘍学

研究成果の学術的意義や社会的意義

わが国では超高齢社会の到来とともに口腔扁平上皮癌の罹患数は増加しており、2019 年の時点で年間約 11,000 人とされ、5 年生存率は約 60% にとどまっている。本研究成果により、口腔癌診療に遺伝子異常所見が用いられるようになれば、潜在性頸部リンパ節転移や微小残存病変の把握、さらに有効な分子標的薬の選択が可能となり、適切な治療法による治療成績の飛躍的な向上が期待できる。また、無益な治療の回避により患者の治療後の生活の質が担保できる。

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公開日: 2024-01-30  

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