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2020 年度 実績報告書

我々は将来の医療を誰に託すのか?:医学部入学者の社会的背景の解明

研究課題

研究課題/領域番号 20H03909
研究機関岐阜大学

研究代表者

鈴木 康之  岐阜大学, 医学部, 特任教授 (90154559)

研究分担者 武田 裕子  順天堂大学, 医学部, 教授 (70302411)
恒川 幸司  岐阜大学, 医学部, 助教 (70556646)
西城 卓也  岐阜大学, 医学部, 教授 (90508897)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード医学生 / 家庭背景 / 入学者選抜
研究実績の概要

本研究では“我が国の医療と国民の健康を守る医師はどのような人材が相応しいか”という観点から医学生の家庭・社会的背景を総合的に調査分析し、今後の医師・医療人育成のあり方を検討することを目的とした。全国82大学の医学教育ユニット教員に対して学生ウェブアンケートの協力依頼を行い、42大学から協力を得た。医学部を有する大学を中心に医療系および一般学部等に対しても協力依頼を行った。合計2754名の学生から回答を得た。国公立医学部生1102名、私立医学部生881名、歯学部生75名、薬学部生61名、看護学部生284名、医療系学部生145名、一般学部生207名。中高一貫校出身者は、私立医学63.6%、国公立医学37.6%、歯学50.0%、看護20.1%、一般学部9.3%。両親いずれかが医師の割合は、私立医学47.7%、国公立医学21.9%、看護4.6%、一般2.4%。4親等以内に医師/歯科医師2名以上は、私立医学43.9%、国公立医学20.9%、歯学50%、看護5.6%、一般5%。家族年収1800万円/1000万円以上は、私立医学39.6/69.3%、国公立医学15.2/47.1%、歯学40.7/68.5%、看護4.7/24.1%、一般1.3/24.8%。小学時代に当該学部受験を決定したのは、私立医学19.7%、国公立医学16.3%、歯学4.3%、看護6.8%、一般0.5%であった。以上の結果、従来から言われてきた医学生の家庭背景が改めて明らかとなった。豊かな家庭背景と身近な医師(両親・親族)の存在に影響され、少年期から医学を志し受験準備をしていることが窺われた。医学生の家庭背景は一般学生とは大きく異なっており、社会格差の反映が示唆された。この点を次年度インタビューでさらに分析する予定である。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

新型コロナウィルスのパンデミックにより、大学の授業が中止・延期・遠隔授業化したため、研究計画の一部を繰越し、当初の予定よりも遅れてウェブアンケートを実施することとなったが、多数の大学の協力を得て、ほぼ予定通りの回答数が得られた。

今後の研究の推進方策

繰越した研究計画については令和3年度中に確実に実施し、令和3年度予定の研究も同時に進行し、遅れを取り戻せる見込みである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 備考 (1件)

  • [備考] 我々は将来の医療を誰に託すのか? 医学部入学生の社会的背景の解明

    • URL

      https://www1.medc.gifu-u.ac.jp/kenkyu-kibanB/

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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