研究課題/領域番号 |
20H03909
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
鈴木 康之 岐阜大学, 医学部, 特任教授 (90154559)
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研究分担者 |
武田 裕子 順天堂大学, 医学部, 教授 (70302411)
恒川 幸司 岐阜大学, 医学部, 助教 (70556646)
西城 卓也 岐阜大学, 医学部, 教授 (90508897)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 医学生 / 社会的背景 / 入学者選抜 |
研究実績の概要 |
医学生の家庭・社会的背景に関するウェブアンケート結果に対する市民・教育関係者の認識を質的に分析した。一般市民14名、医療系教員26名に対して学生ウェブアンケート集計結果を提示し、感想・解釈・評価などの認識についてフォーカス・グループをオンラインで行い、逐語録を質的・帰納的に分析した。【結果】家庭背景に関して20主題を抽出した:1)家族の高い経済力 2)家庭環境の影響 3)親の職業の影響 4)幼少期からの受験準備 5)社会経験の乏しさ 6)学生の豊かな暮らしぶり 7)レールに乗った人生 8)母親の影響 9)一般家庭からの医学部受験困難 10)精神的負担と不本意受験 11)市民感覚とのズレ 12)中高一貫校出身者 13)医学部進学のための特別教育 14)大都市出身者 15)学生の均質性 16)国公立と私立学生の背景接近 17)医師子弟の受験苦戦 18)医業継承の覚悟 19)家族の執着 20)私学苦学生の増加。また社会的背景として12主題を抽出した:1)格差社会 2)世襲社会 3)経済力による教育機会格差 4)地域格差と大都市圏の有利 5)偏差値の弊害 6)地域枠への期待 7)個人・家庭まかせの社会 8)経済状況と医学部人気 9)中等教育以降の地域格差 10)地元志向 11)医学部人気の翳り 12)下位階層者への偏見。アンケート集計結果に対する市民、教育関係者の認識は共通部分が多かったが、市民の認識の中には、市民感覚から乖離した医学生の家庭・社会的背景に対して、「予想どおり」の部分と「驚き」の部分が混在していた。教育関係者も医学生の家庭・社会的背景を認識し、改善すべき課題として認識していることが窺われた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
昨年度、新型コロナウィルスパンデミックにより、ウェブアンケートの開始が遅れたが、ほぼ予定数の回答を得、インタビューについては予定通り実施できた。
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今後の研究の推進方策 |
ウェブアンケート結果、インタビュー結果をまとめ、さらに広い関係者にウェブアンケートを実施し、提言をまとめる予定である。
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