研究課題/領域番号 |
20H03910
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
西城 卓也 岐阜大学, 医学部, 教授 (90508897)
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研究分担者 |
今福 輪太郎 岐阜大学, 医学部, 助教 (40649802)
川上 ちひろ 岐阜大学, 医学部, 助教 (50610440)
恒川 幸司 岐阜大学, 医学部, 助教 (70556646)
鈴木 康之 岐阜大学, 医学部, 特任教授 (90154559)
早川 佳穂 岐阜大学, 医学部, 特任助教 (80815267)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 医学教育 / 医学教育部門 / アイデンティティ |
研究実績の概要 |
医学部のミッション・イデオロギー・ニードに影響を受けながら、医学教育部門は多彩な業務を担い、組織型・人員が再編され、教員のアイデンティティーも変容すると考えられる。大学教員削減が進む現代において、医学教育部門の機能の効率・効果を向上させる組織図のあり方検討と教員の認識の調査は喫緊の課題である。令和3年度は、教育/研修部門はどのように組織され、所属教員の特性と役割はどのようなもので、他部門との組織図的関係と、連携の現状はどのようなものか?を探索することが目的として掲げていた。そして予備調査で抽出された各医育機関における教育/研修部門の、設置目的、位置づけ、役割等の現状をさらに発展的に精査した。そして教育/研修部門のWebsiteの調査と全国医学部の医学教育ユニットが属する「全国ユニットの会」の機関名簿を対象とした調査を実施した。分析には、文献調査から有用と判断されたミンツバーグの組織モデル分類を応用しながら応用をした。 結果を要約するに、医学教育部門は、各大学のユニークな陣容で機能を果たそうとするためか、組織のコンフィギュレーションは多様であった。コンフィギュレーションが形成される要素として、①教育業務の学内分業体制、②開発研究含むイノベーションを果たさんとするミッションの有無、③教員の兼任/専任の相違・④教員の特性が議論の対象となってくる。ホームページは限られた情報源であり、教員特性の調査にはやや不向きであったが、組織図を含むため組織基盤を考察する情報として有用である。また医学部のステークホルダーは、明確な指針無しでも互恵的かつ協働的に学びあいつつ、Good practiceを共有し体制を保っていることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
おおむね順調に実施できていると考える。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度において、データを引き続き取りながら、データを集約化し統合を進める方針である。
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