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2020 年度 実績報告書

日本におけるナースプラクティショナーの展開に向けた費用対効果等のアウトカム研究

研究課題

研究課題/領域番号 20H03918
研究機関聖路加国際大学

研究代表者

鈴木 美穂  聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (70645712)

研究分担者 本田 和也  独立行政法人国立病院機構(長崎医療センター臨床研究センター), 脳神経外科, 診療看護師 (50866671)
渡邊 隆夫  東北文化学園大学, 健康社会システム研究科, 教授 (60138922)
原田 奈穂子  宮崎大学, 医学部, 教授 (70637925)
香田 将英  宮崎大学, 医学部, 助教 (80827791)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードナースプラクティショナー
研究実績の概要

ナースプラクティショナー(NP)認定試験合格者がどのような場で、どのような役割を担っているかを把握するとともに、業務遂行の促進因子・阻害因子を明らかにする目的で、Web調査を行った。当初は、調査対象者として日本NP教育大学院協議会のNP資格認定試験合格者・更新者487人全員へのリーチアウトを意図していたが、断念し、当協議会がEメールアドレスを調査等に使用する許諾を得ている合格者・更新者248人にWeb調査票を配信し、101人から回答を得た(有効回答率41%)。回答者の平均年齢は42.5 (SD = 6.7)歳、34%は男性で、日本の男性看護師の割合よりかなり多かった。回答者のうち53%は最初からNPとして雇用されており、25%は最初は看護師として雇用され、後にNPに変更していた。回答者の勤務地は東京都が最も多く、回答者がいない県も多くあった。回答者の8割以上が有床の病院で勤務し、ICUや救急などのクリティカルケアや、外科系、内科系で勤務する者が約2割ずついた。さらに、この101人のうち、フォーカスグループインタビューへの協力意思を表明した対象者に、日本におけるナースプラクティショナーの役割実装の促進因子・阻害因子に関する質的研究を実施した。回答者の多くは、NPの国家資格や診療報酬上のメリットがないことや、上司や組織、同僚、国民からの理解の不足がNP導入の阻害因子になっていると認識していた。まず上司や組織の理解を促進し、国家資格制度を発展させるためには、NPの質と量のバランスを確保しながらNPの数を増やし,社会や組織の認知度を高めることが必要であると考えられた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

2021年度は、ナースプラクティショナー修了者を採用している急性期病院における採用前と採用後のアウトカムの変化を明らかにするため、後ろ向き前後比較研究を実施する予定であったが、協力施設のリクルートと、協力施設内諾後の協力施設内での体制づくりに時間を要し、次年度に繰り越すこととなった。

今後の研究の推進方策

2022年度は、繰り越しとなっているナースプラクティショナー修了者を採用している急性期病院における採用前と採用後の医療アウトカムの変化を明らかにする、後ろ向き前後比較研究を実施する予定である。また、ナースプラクティショナーを採用している急性期病院の他の医療スタッフのナースプラクティショナーに関する反応や、ナースプラクティショナーによる医療提供を受けた患者の満足度をアンケート調査する。
さらに、当初予定どおり、ナースプラクティショナーを採用している地域医療施設(診療所や訪問看護ステーションなど)においても、ナースプラクティショナー採用前後の医療アウトカムの変化を検討する研究を実施する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 診療看護師(NP)の職務満足・不満の理由2021

    • 著者名/発表者名
      鈴木美穂
    • 学会等名
      第7回日本NP学会学術集会
  • [学会発表] 診療看護師(NP)のキャリア:制度発足から10年後2021

    • 著者名/発表者名
      原田奈穂子
    • 学会等名
      第7回日本NP学会学術集会

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公開日: 2023-12-25  

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