研究課題/領域番号 |
20H03922
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58010:医療管理学および医療系社会学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
尾藤 誠司 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), その他部局等, 室長 (60373437)
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研究分担者 |
菊地 真実 帝京平成大学, 薬学部, 教授 (60848133)
浅井 篤 東北大学, 医学系研究科, 教授 (80283612)
藤田 卓仙 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (80627646)
松村 真司 独立行政法人国立病院機構(東京医療センター臨床研究センター), その他部局等, 医師 (90323542)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 意思決定 / 患者-医療者関係 / 倫理ジレンマ / 対話 / 医療コミュニケーション |
研究成果の概要 |
2020年度は、新規情報技術によってもたらされる患者へのインフォーメーションが、患者自身の「理解」「認識」「価値」「規範・価値観」に対して直接あるいは間接的に作用する仕組みに関する理論分析およびInDepth インタビューによる質的分析を完遂した。2021年度は当該分析結果と思弁的理論との統合を中心としたワーキングを繰り返した。特に、”患者-医療者-情報端末間コミュニケーション”を想定した際の患者の葛藤や対象への信頼、それらが意思決定コミュニケーションのかたちや意思決定プロセスの進行に与える影響について明示化した。2022年度には、それらの理論的な体系を「意思決定関与」の形でまとめ上げた。
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自由記述の分野 |
医療社会学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義:本研究で、われわれは近未来の診療現場においてAIが診断等に資する情報の提供のみならず、意思決定を行う上での価値にまで踏み込んだ役割を見据えたうえでのShared Decision Making(SDM)のモデルを提示した。現時点でもあいまい、かつ理論的整理に共有認識が未到達なSDMの理論及び実践手順に対して、複数の新たな知見を提出した。 社会的意義:本研究成果において、将来訪れる当事者ー専門家ーAI間の三角関係の中で行われるやり取りや、そのやり取りをそれぞれの関係者がどのように解釈し、それぞれの立場で意思決定アジェンダに関与していくかのモデルを、医療の視点から提示することができた。
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