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2023 年度 研究成果報告書

日本とアジアにおける新種・新興薬剤耐性ブドウ球菌の分子疫学と感染制御の基盤構築

研究課題

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研究課題/領域番号 20H03933
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分58020:衛生学および公衆衛生学分野関連:実験系を含む
研究機関札幌医科大学

研究代表者

小林 宣道  札幌医科大学, 医学部, 教授 (80186759)

研究分担者 アウン メイジソウ  札幌医科大学, 医学部, 講師 (10749584)
川口谷 充代  札幌医科大学, 医学部, 講師 (70733062)
漆原 範子  札幌医科大学, 医学部, 准教授 (80396308)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードブドウ球菌 / Staphylococcus argenteus / メチシリン耐性 / MRSA / PVL / ミャンマー / バングラデシュ
研究成果の概要

本研究では、日本(北海道)およびアジア二カ国(バングラデシュ、ミャンマー)を対象とし、新種ブドウ球菌種S. argenteusおよびメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)における新興菌株の蔓延状況とその特徴を調査した。S. argenteusは日本、アジア二カ国ともに数種類の菌株が低頻度に分布している状況が明らかとなった。北海道ではMRSAのある特定の群(CC1)が増加しつつあるとともに、米国で優勢なMRSAに類似する菌株が低頻度に分布していることが判明した。アジア二カ国では、高病原性に関与するPVL毒素遺伝子を持つ黄色ブドウ球菌の割合が日本に比べ大幅に高いことが特徴的であった。

自由記述の分野

衛生学

研究成果の学術的意義や社会的意義

ブドウ球菌はヒトの常在菌であるとともに様々な感染症の原因となる細菌であり、特に黄色ブドウ球菌は高い病原性を有する。最近、黄色ブドウ球菌に類似する新たな菌種が新興病原菌として認識され、世界的に報告が増加している。またグローバル化や医療状況の変化に伴い、代表的な薬剤耐性菌であるメチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)の特徴の変化や国際的な菌株の伝播が懸念されている。本研究では、それら新興ブドウ球菌の分布状況、遺伝子学的特徴、薬剤耐性等について、日本とアジア二カ国で調査を行った。得られた成果は、アジアにおけるブドウ球菌感染症に対する予防、対策の基礎資料となることが期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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