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2020 年度 実績報告書

子育て期の女性と子どもの健康に影響を与える子育て環境要因を把握する社会疫学研究

研究課題

研究課題/領域番号 20H03947
研究機関大阪医科大学

研究代表者

本庄 かおり  大阪医科大学, 医学部, 教授 (60448032)

研究分担者 磯 博康  大阪大学, 医学系研究科, 教授 (50223053)
鈴木 有佳  大阪医科大学, 医学部, 助教 (50827269)
池原 賢代  大阪大学, 医学系研究科, 特任准教授(常勤) (70589465)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード女性の健康 / 社会疫学 / 健康格差 / ジェンダー / 環境要因 / 子どもの健康
研究実績の概要

性別役割分業規範(男は外で働き、女は家事・育児)の強い日本社会において、子育てにおける母親の負担は依然として大きく、子育てを取り巻く女性の環境の改善には至っていない。また、女性の社会参加を促進するために重要な政策課題とされている女性の健康支援も進んでいない。子育て期の女性の健康に影響を与えると想定される要因には、①社会経済的状況 ②社会心理的状況 ③家庭・職場・居住地域などの環境が考えられるが、その健康への影響についての解明はほとんど進んでいない。また、母親をとりまく様々な状況が母親のみならず子供の成長や健康に影響する可能性は先行研究により示唆されているが、子育て中の女性を対象に子育てにかかわる環境を包括的に把握し、親子それぞれの健康への影響を検証した研究は実施されていない。
そこで、本研究では、環境省「子どもの健康と環境に関する全国調査(エコチル調査)」大阪ユニットセンター調査に参加している約7200組の親子を対象に、家庭状況、職場、居住地域に関する情報を質問紙により収集し、親子をとりまく環境がどのように母親の健康ならびに子供の成長や健康に影響するかについて検討することを目的に実施する。
今年度は、社会経済的状況、社会心理的状況、家庭・職場・居住地域などの環境に関する質問を含んだ質問票を作成・印刷した。新型コロナの影響もあり、対象者の約半数にあたる3763人を対象に質問紙調査を郵送で実施した。そのうち、2416人から回答があった(回答率64.2%)。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度は、新型コロナの影響により、対象者全員に対する郵送質問紙調査を実施することができず、約半数にあたる、3763人を対象に質問紙調査を郵送で実施した。2416人から回答があり、(回答率64.2%)、返送された回答情報を入力し、データベースを作成した。

今後の研究の推進方策

今後は、今年度実施できなかった約半数の対象者に対し、同様の質問紙調査を実施する予定である。その後、ベースラインの全数データベースを作成し、解析を開始する。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2021 2020

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] The association between maternal employment status during pregnancy and risk of depressive symptomatology 1 month after childbirth: The Japan Environment and Children’s Study.2021

    • 著者名/発表者名
      Aochi Y, Honjo K, Kimura T, Ikehara S, Iso H ,the Japan Environment and Children’s Study Group.
    • 雑誌名

      Journal of Epidemiology & Community Health.

      巻: 75 ページ: 531-539

    • DOI

      10.1136/jech-2020-213943.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Associations Between Broader Autism Phenotype and Dietary Intake: A Cross Sectional Study (Japan Environment & Children’s Study).2020

    • 著者名/発表者名
      Hirokawa K, Kimura T, Ikehara S, Honjo K, Ueda K, Sato T, Iso H, Japan Environment & Children’s Study Group.
    • 雑誌名

      Journal of Autism and Developmental Disorders.

      巻: 50 ページ: 2629-2709

    • DOI

      10.1007/s10803-020-04380-z

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Cross-sectional association between employment status and self-rated health among middle-aged Japanese women: The influence of socioeconomic conditions and work-life conflict.2020

    • 著者名/発表者名
      Honjo K, Iso H, Ikeda A, Yamagishi Y, Saito I, Kato T, Yasuda N, Aoyagi K, Arima K, Sakata K, Tanno K, Inoue M, Iwasaki M, Shimazu T, Goto A, Yamaji T, Sawada N, Tsugane S, JPHC-NEXT Study Group.
    • 雑誌名

      J Epidemiol.

      巻: 30 ページ: 396-403

    • DOI

      10.2188/jea.JE20190005.

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] 妊婦の自閉症傾向特性について:子どもの健康と環境に関する全国調査.2020

    • 著者名/発表者名
      廣川空美, 木村尚史, 池原賢代, 本庄かおり, 植田紀美子, 佐藤拓代, 磯博康
    • 学会等名
      第79回日本公衆衛生学会総会
  • [図書] Chapter 3 “Gender Inequalities in Japan: Gender Division of Labour and Health” In Health in Japan; Social Epidemiology of Japan Since the 1964 Tokyo Olympics. 2020 (eds. Eric Brunner, Noriko Cable, Hiroyasu Iso)2020

    • 著者名/発表者名
      Kaori Honjo.
    • 総ページ数
      335
    • 出版者
      Oxford press
    • ISBN
      9780198848134

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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