研究課題/領域番号 |
20H03961
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 神戸常盤大学 (2021-2022) 神戸大学 (2020) |
研究代表者 |
塩谷 英之 神戸常盤大学, 保健科学部, 教授 (00294231)
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研究分担者 |
石井 豊恵 神戸大学, 保健学研究科, 教授 (00452433)
古賀 由希子 神戸大学, 医学部附属病院, 看護師 (50869378)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 2週間ホルター心電図 / 夜勤交代勤務者 / 心拍概日リズム |
研究成果の概要 |
交代勤務に従事する看護師を対象に2週間に渡り心電図を測定し、周期回帰分析を行うことにより交代勤務による生活リズムの乱れが心拍および自律神経活動概日リズムに与える影響を検討した。その結果、日勤と比較して夜勤においては心拍および自律神経活動のコサイン回帰曲線におけるR2値(周期回帰曲線との一致率)が有意に低下していた。そして、夜勤明けおよび夜勤明け翌日において心拍および自律神経活動のR2値の有意な低下は継続していた。これらの結果より、夜勤労働により心拍および自律神経活動のコサイン回帰曲線の形状は大きく崩れ、夜勤労働による概日リズムへの影響は夜勤明けおよび夜勤明け翌日にも残存する可能性が示唆された。
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自由記述の分野 |
臨床生理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究において、夜勤労働により心拍および自律神経活動のコサイン回帰曲線の形状が大きく崩れていた。この結果は、心拍および自律神経活動概日リズムの経時的な観察により中枢時計による概日リズムと実際の生活リズムとの不一致を評価することが可能であることを示している。さらに、夜勤労働による概日リズムへの影響は夜勤明けおよび夜勤明け翌日にも残存する可能性が示唆され、このことは、夜勤労働によって生じた概日リズムの崩れを是正し一致率を回復させるための夜勤明け翌日の過ごし方の重要性を示していると考える。
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