研究課題/領域番号 |
20H03962
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分58050:基礎看護学関連
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
清水 裕子 香川大学, 医学部, 名誉教授 (10360314)
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研究分担者 |
高尾 英邦 香川大学, 創造工学部, 教授 (40314091)
石丸 伊知郎 香川大学, 創造工学部, 教授 (70325322)
峠 哲男 香川大学, 医学部, 寄附講座教授 (80197839)
上原 星奈 香川大学, 医学部, 協力研究員 (90855206)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 人肌心地よさ感 / 看護医工学連携 / 苦痛緩和技法 / 評価システム / リラクゼーション / 蒸気発生型清拭具 / 蒸気布 / 緩和ケア |
研究成果の概要 |
本研究はがん患者等の苦痛を看護師が肌に触れるケアにより軽減する手法を開発することであった.既に開発した「蒸気布」やこれを活用した「蒸気発生型清拭具」が与える「心地よさ感」というリラクゼーション効果を実証する過程での評価手法を開発した.特に心理学的評価と脳波、開発した人肌触覚センサーと近赤外線による水分測定の新たな工学測定方法による結果を公開した.これらは人型ロボットに一層人らしさが求められるとき,人の複雑な感覚とこころの様態を説明するために活用が期待できる.人の病苦は生きる上で避けがたいものであるが,それを緩和することで積極的に生に向かう心を支えることができる。
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自由記述の分野 |
看護心理学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
看護学はその独立性への欲求から,看護学独自の研究手法を探求してきた.しかし,基礎研究の深化により,実験的研究や異分野融合研究が進んでいる.本研究では,工学分野の新規の測定技法がケア現場を意図して開発され,その有用性を明確に示した.また脳波は複雑で解釈困難さはあるものの,脳の反応を示す重要な手がかりであり,心理学的測定との関連からこころを説明する期待がある.これらの測定技法を総合的に解釈することにより,清拭試料の弁別性を説明することができた.さらに測定技法の特性を解釈,解析することにより,人の苦痛緩和における説明力を高めたいと考える.看護医工学連携の成果への期待は未知数であり発展の期待を高めた.
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