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2020 年度 実績報告書

市民と専門職で創生するケアリングコミュニティの実現

研究課題

研究課題/領域番号 20H03979
研究機関京都大学

研究代表者

田村 恵子  京都大学, 医学研究科, 教授 (30730197)

研究分担者 西山 知佳  京都大学, 医学研究科, 准教授 (40584842)
星野 明子  京都府立医科大学, 医学部, 教授 (70282209)
平井 啓  大阪大学, 人間科学研究科, 准教授 (70294014)
森田 達也  聖隷クリストファー大学, 看護学研究科, 臨床教授 (70513000)
清原 康介  大妻女子大学, 家政学部, 准教授 (80581834)
本間 なほ (ほんまなほ)  大阪大学, COデザインセンター, 教授 (90303990)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード慢性疾患 / 対話プログラム / 生きる知恵 / スピリチュアルケア / コミュニティ
研究実績の概要

本研究の目的は、地域社会で病とともに生きる人々や家族、市民と専門職とで創るケアリングコミュニティにおける対話の効果を検証することである。
本研究ではCBPR(Community-Based Participatory Research)を主軸とし、病とともに生きる人々のケアリングコミュニティの実現に向け、結果評価だけでなくプロセス評価を重要視している。しかし、2020年度よりCOVID-19感染症の影響により、対面でのコミュニティづくりが困難となり、2021年度はオンラインを活用したケアリングコミュニティの実現へシフトすることを考慮し、研究内容の修正を行い、下記の通り研究を実施した。
先行研究で得たインタビューデータを新たな視点から追加分析することによって、先行研究で明らかにした「病とともに生きる知恵の要素」の内容をブラッシュアップし、対話プログラムの核となるケアリングに基づく対話の実践知のパターンを作成する予定であった。しかし、アフターコロナ社会を見据えたケアリングコミュニティの実現を目指す必要性を感じ取り、オンラインを活用するだけではなく、対面を組み合わせたハイブリッド型のケアリングコミュニティの実現へシフトすることとなった。そこで、研究者とケアリングコミュニティの実現に向けて活動を始めている任意団体「ともいき京都」のオンラインを活用した活動への参加者を対象にインタビュー調査を実施した。インタビュー調査は、オンライン活動に参加することによって参加者がどのような影響を受けているのか、オンラインを活用した場は対面の場とどのような共通点や相違点があるのかを明らかにすることを目的としている。9名(男性1名、女性8名)の参加者にインタビューを実施し、現在インタビューデータの分析を進めている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

今年度中に、ケアする対話の場づくりの実践まで至る予定であった。しかし、コロナ禍において変化する状況が予測できない中で、計画内容を見直しながら実施しているため、研究の遂行に時間を要している。

今後の研究の推進方策

令和4年9月までにインタビューデータの分析を完了する。この分析結果と先行研究で明らかになった「病とともに生きる知恵の要素」の内容を基に、ハイブリッド型のケアリングコミュニティの実現に向けたケアする対話の場づくりの実践をめざす。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 患者サロンをウェブで-地域の患者サロン(ともいき京都)2021

    • 著者名/発表者名
      近藤めぐみ, 田村恵子
    • 雑誌名

      緩和ケア

      巻: 31(Suppl) ページ: 114-116

  • [雑誌論文] 看護実践に活かせるスピリチュアルケアセミナー―スピリチュアルケアをオンラインで探求する!2021

    • 著者名/発表者名
      市原香織
    • 雑誌名

      緩和ケア

      巻: 31(Suppl) ページ: 136-140

  • [学会発表] The wisdom to survive with cancer in the narrative from participants in the interactive support activity for cancer survivors.2021

    • 著者名/発表者名
      Kondo, M; Sugita, T; Maetaki, E; Sakai, M; Ichihara, K; Tamura K.
    • 学会等名
      17th World Congress Of The European Association For Palliative Care
    • 国際学会
  • [学会発表] ライフストーリーから読み解く AYA 世代がん患者の自律性の有り様2021

    • 著者名/発表者名
      升井 万梨子、田村 恵子、白井 由紀、井沢 知子
    • 学会等名
      日本がん看護学会
  • [図書] 共に生きるスピリチュアルケア 医療・看護から宗教まで2021

    • 著者名/発表者名
      瀧口俊子,大村哲夫,和田信編著,田村恵子分担著者
    • 総ページ数
      400
    • 出版者
      創元社
    • ISBN
      978-4422117737

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公開日: 2022-12-28  

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