研究課題/領域番号 |
20H03983
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研究機関 | 香川大学 |
研究代表者 |
西村 亜希子 香川大学, 医学部, 准教授 (70738674)
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研究分担者 |
古田 真里枝 京都大学, 医学研究科, 教授 (20390312)
原島 伸一 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (80444793)
荻田 美穂子 滋賀医科大学, 医学部, 准教授 (00455031)
細田 公則 国立研究開発法人国立循環器病研究センター, 病院, 部長 (40271598)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 予防ケアモデル / フレイル / サルコペニア / 糖尿病高齢者 |
研究実績の概要 |
令和3年度は、新型コロナウイルス感染症対策のため遅れが生じていた糖尿病高齢者のフレイルの特徴とケア・ニーズに関する全国調査を継続し、令和3年度前期に実施予定であった結果の解析までを行う予定であった。 目標達成のため、全国研究協力施設の糖尿病専門外来と連携し、オンライン会議を行いながら、感染対策を行い研究を進めていたが、前年度同様に新型コロナウイルス感染症対策のため、各施設の方針による研究の中止、中断を余儀なくされ、研究者の研究活動が制限される、研究対象者の協力を得ることが困難となるなどの影響を受け、予定通りに進めることは困難であった。 しかしながら、結果として、全国8つの糖尿病専門外来を有する医療機関から合計417名(男性224名、男性193名)の2型糖尿病をもつ高齢者のデータを収集することができた。当初計画の目標数には達していないが、新型コロナウイルス感染症は収束しておらず、また、本研究の対象者が感染症重症化ハイリスク者である2型糖尿病の高齢者であることから安全を最優先に考える必要がある。一方で、現在までに全国8つの糖尿病専門外来から得られたデータは、フレイル20.1%、プレフレイル41.0%、ロバスト38.8%と既報と類似した分布でデータが収集できていること、地域別に見ても地方部148名、大都市圏269名と偏りなく調査できていることなどから、現在までに収集したデータを解析することで、本調査の目的は概ね達成可能であると考えデータ収集を終了とした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
前年度同様に新型コロナウイルス感染症の影響を受け、各施設の方針による調査の中止・中断、研究者の活動制限から、予定通りに進めることは困難であった。 全国の研究協力施設の糖尿病専門外来と連携し、オンライン会議を活用して研究の進捗状況や各施設で収集したデータに関する確認作業を行い、感染対策を行いながら研究を進める一方、収集データのクリーニング作業等、可能な作業を同時進行させるなどの工夫を行い、研究は当初の計画よりも遅れているが、遅れは最小限にとどまっていると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
現在も新型コロナウイルス感染症は収束しておらず、当初の計画通りに進めることは困難であると考えられるが、今後もデータの解析やケアモデルに必要な要素の抽出、構成要素の選定など実施可能な作業から進めていく。 また、積極的にオンライン会議を取り入れるなど、感染症拡大状況を確認し、施設の規則を遵守しながら、柔軟に研究計画を進めていく予定である。既に解析の方向性についてはオンライン会議やメールを介して検討を進めており、糖尿病治療薬や、居住環境(地域差)との関連については解析結果の解釈についてディスカッションを行っている。引き続き、論文化に向けて準備を進めていく。
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