研究課題/領域番号 |
20H03988
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
若林 律子 順天堂大学, 大学院医療看護学研究科, 教授 (20609359)
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研究分担者 |
桂 秀樹 東京女子医科大学, 医学部, 教授 (20277213)
永長 知孝 関東学院大学, 理工学部, 准教授 (30324544)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 慢性閉塞性肺疾患 / セルフマネジメント / セルフモニタリング / 増悪予防 / アプリケーション |
研究実績の概要 |
本研究は、慢性閉塞性肺疾患(COPD)の増悪発見、セルフマネジメント継続のためのアプリケーション開発を目的として実施している。 本年度は、2020~2021年度に行ったCOPD患者の増悪に関する調査結果に基づき開発したeCOPDアプリケーション(APP)の臨床研究を行った。 19名のCOPD患者に研究内容を説明し、「eCOPD」APPの使用を選択した患者は11名であった。「eCOPD」APPの使用を選択しなかった8名の理由は、「電子機器をつかったことがない」、「毎日のデータ入力は面倒」、「APPを使用しても病気は治らない」であった。「eCOPD」群と使用しない群の平均年齢は、それぞれ74.8歳、77.7歳であり有意な差は認められなかった。また、両群の呼吸機能検査における平均FEV1, %predictは、「eCOPD」群が64.5%、と使用しない群が60.5%であり有意な差は認められなかった。観察期間中に増悪を起こした患者は、「eCOPD」群1名であった。「eCOPD」群におけるAPPに対するユーザビリティテストは、全くそう思わない=1、非常にそう思う=5で評価した。「このアプリは頻繁に使いたくなると思った」の項目は平均2.9であった。「このアプリは必要以上に複雑なだと思った」、「このアプリを使えるようになるためには専門家の助けが必要だと思った。」「このアプリはちぐはぐな点が多すぎると思った。」は平均1.3~1.4と「全くそう思わない」が多く占めていた。 本APPは増悪予防を目的として開発をし、増悪を起こした1名の患者では、増悪を早期に発見することができていた。しかし、1名のため、さらなる研究が必要である。また、ユーザビリテストでは、APPの使用に問題はないが、APPの魅力が欠けることが明らかとなった。APPの継続には、対象者が利用したくなるような項目を追加する必要がある。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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