研究課題/領域番号 |
20H04008
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
石橋 みゆき 千葉大学, 大学院看護学研究院, 准教授 (40375853)
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研究分担者 |
雨宮 有子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 准教授 (30279624)
熊谷 忠和 川崎医療福祉大学, 医療福祉学部, 教授 (30341655)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 退院支援 / 療養の場の移行 / 看護 / ソーシャルワーク / リハビリテーション / コンピテンシー / 教育プログラム |
研究実績の概要 |
本研究の目的は、医療と生活の継続を支援するため対人援助技術を用いる看護学,社会福祉学,地域リハビリテーション学に共通するTransitionalケアのコンピテンシーを明らかにし,それらを基盤とした基礎教育から現任教育まで一貫した地域連携教育プログラムを開発することである。令和4年度は、2022年1-2月に実施した、フォーカスグループインタビューのデータから、看護学,社会福祉学,地域リハビリテーション学に共通するTransitionalケアのコンピテンシー案を検討し、学術集会にて結果を公表するための準備を進めた。 研究チームは総勢15名であり、うち、9名が医療現場に所属する実践者である。フォーカスグループインタビューでは、実践者であるメンバーが、研究目的に沿って多職種がかかわった退院支援事例を選定し、実際の記録をもとに、退院支援に携わった多職種の意図と行為をたずねた。3事例、合計10名(看護師4、SW3、リハスタッフ3)から得られたインタビューデータは、複数回研究会議を開催し、事例ごとに先行研究結果「退院支援に係る看護技術」を基盤に内容分析し、演繹的に分類した。 研究チームメンバー全員で、各事例において複数の職種が同時に用いている退院支援に係る技術を同定した。また、3事例それぞれにおける看護、ソーシャルワーク、リハビリテーションスタッフに共通して用いていた技術を行うために必要な能力を検討した。さらに、分析結果を、学術集会等で公表すべく、分析が先行して行われた事例について、国際学会における公表に向けた準備を進めた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
データ収集の場が、急性期病院であったことから令和2年度の新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、データ収集の時期が半年程度遅れた。データ収集の対象となった病院はいずれも新型コロナウイルス感染症患者の急性治療を受け入れており、とくに、病院のスタッフへのフォーカスグループインタビューについては、感染拡大状況に留意し、3職種が同時にインタビューに参加できる日程を確保することに時間を要した。 また、研究チーム15名中9名が実践者であることから、分析結果の点検のための研究会の開催時期についても、現場の状況に合わせて負担のないように調整し、研究を進める必要があった。 よって、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、データ収集およびデータ分析に時間を要したことから、やや遅れていると評価した。
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今後の研究の推進方策 |
今年度、3事例、合計10名(看護師4、SW3、リハスタッフ3)から得られたインタビューデータを、事例ごとに内容分析し、先行研究結果「退院支援に係る看護技術」を基盤に分類した。各事例における分析結果を統合し、3職種に共通するコンピテンシー案を考案していく。 また、各コンピテンシーにおける各職種の基礎教育における到達レベルについても研究チーム全体で検討し、教育プログラム案を作成する。これら、共通コンピテンシー案および到達レベルの妥当性については、専門家に意見聴取を行い、共通コンピテンシーの涵養に必要な教育内容と方法および到達レベルの見直しを行う。
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