研究課題/領域番号 |
20H04028
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研究機関 | 摂南大学 |
研究代表者 |
富永 真己 摂南大学, 看護学部, 教授 (40419974)
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研究分担者 |
杉山 智子 順天堂大学, 医療看護学部, 准教授 (90459032)
田中 真佐恵 摂南大学, 看護学部, 助教 (40608543)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 高齢者介護施設 / 外国人介護職 / 心理的安全性 |
研究実績の概要 |
1.プログラム開発:介護職の定着に重要な職場環境要素として「コミュニケーション」「リーダーシップ」「信頼」の3要素の醸成を目指した職場環境改善の支援プログラムを開発した。これらの要素は昨今注目される概念である「心理的安全性」の先行要因であることから、グループダイナミクスを活用して事例について話し合うことで、心理的安全性を学び習得することをプログラムの主たる目的とした。 2.開発過程:心理的安全性の国内外の先行研究の知見をレビューした。その知見を踏まえ前年度のインタビュー調査結果を参考に、異文化理解の問題や介護現場での人間関係に纏わる問題事例を独自に10例を作成した。作成した事例とプログラム参加者の配布資料については研究者間で内容を検討し作成した。さらに10事例についての映像媒体を作成した。完成した映像媒体を用いて、ハーバード大学ビジネススクールで用いられているケースメソッドの方法を倣い、介護現場のスタッフ・管理者が職場環境の改善について話し合う形式の、職場環境改善の支援プログラムを完成させた。 3.成果:前年度のインタビュー調査の結果は、International council of nursesおよび日本衛生学会総会、日本公衆衛生学会総会にて発表した。また、原著論文をGeriatrics and Gerontology International,日本公衆衛生雑誌,厚生の指標、また本研究に関するテーマの論文を国内商業誌に発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初予定していた異文化理解の問題や介護現場での人間関係に纏わる問題事例を独自に10例を作成し、それをもとに映像媒体をはじめとする資料を含め、介護現場の職場環境改善の支援プログラムを完成させた。また前年度までの研究の成果を複数の国内外の学会誌や学会に発表した。
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今後の研究の推進方策 |
今回開発した介護現場の心理的安全性を醸成するための職場支援プログラムの効果を無作為化対照試験を用いて検証する。合わせて、成果物を社会に公開し、還元する。
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