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2023 年度 研究成果報告書

マイトファジー制御による筋萎縮の遺伝子治療法の開発

研究課題

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研究課題/領域番号 20H04035
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分59010:リハビリテーション科学関連
研究機関九州大学 (2023)
新潟大学

研究代表者

井上 敬一  九州大学, 医学研究院, 助教 (30396981)

研究分担者 瀬原 吉英  自治医科大学, 医学部, 講師 (50721156)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワードマイトファジー / ミトコンドリア / 骨格筋 / 遺伝子治療 / マウス
研究成果の概要

本研究では、遺伝子治療によりマイトファジー活性を人為的に操作することで、筋萎縮の進行を阻止する技術の開発を目指した。その結果、マウス骨格筋においては、ミトコンドリア外膜タンパク質であるBNIP3とNIXが協働してマイトファジーを誘導することを明らかにした。しかし、BNIP3/NIXの過剰発現によるマイトファジー誘導は、細胞死も誘導することから、遺伝子治療に利用するには適切ではないことが解った。一方で、BNIP3/NIXダブルKOマウスの骨格筋では、ミトコンドリアネットワーク構造の乱れが見られたことから、マイトファジーによる新たな骨格筋制御機構の存在が示唆された。

自由記述の分野

生理生化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究では、哺乳動物個体レベルにおいて、マイトファジーを誘導する責任分子としてBNIP3とNIXを同定した。このことは、これまで不明であった個体レベルでのマイトファジー誘導の分子機構を明らかにした。また、骨格筋におけるマイトファジー不全は、ミトコンドリアネットワーク構造の形成に異常をきたすことを発見した。
本研究成果は、今後ますます社会的に重大な問題となる筋萎縮の、分子・細胞レベルでの理解を促進するとともに、今後新たな治療法を開発する上で重要な知見となる。

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公開日: 2025-01-30  

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