研究課題
本研究は運動緩慢などを主症状とする緩徐進行性の神経変性疾患であるパーキンソン病の歩行障害に対して、補足運動野をターゲットとした脳活動賦活を可能とするNIRS-ニューロフィードバックシステムが、リハビリテーションの効果を促進させるかどうか、および脳内の構造的・機能的なネットワークの変化をもたらすかを検証する臨床研究の実施が目的である。今年度は前年度までに特定臨床研究・倫理審査委員会で承認されたプロトコルに基づき、患者組み入れを開始予定としたが、当初の予想に反して、COVID感染拡大が長期間持続しており、潜在的に重症化リスクの高いパーキンソン病患者に対して頻回の来院を必要とする本研究への参加同意を得ることは実質的に第7波終了時点までは困難であった。第7波終了後の2022年末から通院患者に対するリクルートを再開し、2023年初めより1人/月程度のペースで同意取得を進めているものの、当初の患者リクルート計画と比較して大幅に進捗が遅れており、残念ながら本研究課題中に予定していた被験者数の組み入れを達成することは困難であった。現時点までに介入を実施した3例については、介入に関連する有害事象や評価に関連するトラブルなどは認められておらず、本プロトコルの安全性や実施可能性についてはある程度確認ができたと考えられた。今後本研究は研究代表者の自己資金などを用いて、研究継続したいと考えており、2024年度中までに予定症例数の組み入れを終了する方針としている。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2022 その他
すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (20件) (うち招待講演 5件) 備考 (1件)
Brain and Behavior
巻: 12 ページ: -
10.1002/brb3.2681
Muscle & Nerve
巻: 66 ページ: 202~206
10.1002/mus.27645
World Neurosurgery
巻: 164 ページ: e1103~e1110
10.1016/j.wneu.2022.05.113
https://m.kawasaki-m.ac.jp/neurology/