研究課題/領域番号 |
20H04062
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
竹越 一博 筑波大学, 医学医療系, 教授 (40261804)
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研究分担者 |
渡邉 淳 金沢大学, 附属病院, 特任教授 (10307952)
渡部 厚一 筑波大学, 体育系, 准教授 (30447247)
菅澤 威仁 筑波大学, 医学医療系, 助教 (60821840)
竹村 瑞穂 日本福祉大学, スポーツ科学部, 准教授 (70634351)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 遺伝子ドーピング |
研究実績の概要 |
【方法】rAdV-hEPOを作製し、HuH7(ヒト肝臓癌由来細胞)に感染させ、hEPOタンパク質の過剰発現を確認した。次に、rAdV-hEPO遺伝子ドーピングモデルマウスを構築した。マウスの眼窩静脈叢からrAdV-hEPOを注射し、5日後に肝臓、脾臓、血液を解析した。さらに、遺伝子ドーピングの直接的な証拠として、導入遺伝子であるhEPO及び遺伝子導入として用いているrAdVベクター由来の特異的な遺伝子断片をTaqMan qPCRで検出した。加えて、上述の遺伝子断片が検出可能な期間(window period)を明らかにすべく、全血100uLを尾部静脈から採血しTaqMan qPCRで経時的に検出した。さらにRNA-Sequence解析を用いサロゲートマーカーになりうるRNAを同定した。【結果】rAdV-hEPO遺伝子ドーピングモデルマウスを構築すると共に、ドーピングの直接的な証拠であるrAdV-hEPO由来の複数の遺伝子断片をわずか100uLの血液から長期的に検出することに成功した。さらに、rAdV-hEPOを注射することで発現が上昇する4種類のRNAを同定することに成功した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
下記の論文化等、結果も出ているから。 Sugasawa T, Nakano T.Aoki K, et al.Proof of Gene Doping in a Mouse Model with a Human Erythropoietin Gene Transferred Using an Adenoviral Vector Genes (Basel), 2021.12(8),1249
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今後の研究の推進方策 |
パワー系遺伝子ドーピングモデルマウスを構築して、RNA-Sequence解析等を用いたNGS解析を応用した検出系の研究を行う。
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