現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
基礎的流体力(空力)測定では,風洞実験を基礎に,サッカーボールとバレーボールの抗力,揚力,臨界レイノルズ数等の空力特性を分析,検討している.それらの成果の一部は,Hong S, Ozaki H, Watanabe K, Asai T: Aerodynamic Characteristics of New Volleyball for the 2020 Tokyo Olympics. Appl. Sci. 10, 3256, 2020-5.において,報告している. また,非定常流体力(空力)測定では,3Dモーションキャプチャシステムを用いて,フリーフライトにおける回転,及び低回転で飛翔するサッカーボールの空力特性を分析している.それらの成果の一部は,Asai T, Kimachi K, Liu R, Koido M, Nakayama M, Goff JE, Hong S: Measurements of the Flight Trajectory of a Spinning Soccer Ball and the Magnus Force Acting on It. Proceedings. 49, 88, 2020-6として報告されている. さらに,渦動態の可視化では,サッカーボール後流の断面における速度ベクトルと渦度を,CFD(Computational Fluid Dynamics)とステレオ流体可視化システム(Particle Image Velocimetry)によって,可視化,分析を試みている. 加えて,サッカーのボールインパクト動作計測では,3Dモーションキャプチャシステムを用いて,回転,及び低回転で射出するキックテクニックにおけるボールインパクトポイントや,蹴り足のスイング特性に関する分析を試みている.
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