研究課題
基盤研究(B)
本研究では個人ごとの筋力特性を測定するためのシステムを構築し,競泳自由形における個人ごとの最適なストローク(腕のかきの動作)を求めることを目的とした.まず水泳用のエルゴメータを改造し筋力特性測定システムを開発した.次にエルゴメータ上で競泳選手が行ったストローク動作と手部発揮力をそれぞれ光学式モーションキャプチャシステムとロードセルにより計測し,筋力特性データベースを作成した.そして,作成したデータベースを用いて最適ストロークを算出した.
スポーツ工学
本研究は競泳アスリートの個々の筋力特性を考慮した上で,より泳速度を向上させる泳フォームを数理的に解明することを目的としており,水泳においてこのような試みは世界的に見てもまったく行われておらず,学術的見地からも非常に意義深いものである.研究結果が選手およびコーチにフィードバックされてトレーニングにも活かされるようになり,その結果として選手のパフォーマンスが実際に向上すれば,社会的にも大変意義深いものとなる.