研究課題/領域番号 |
20H04076
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
|
研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
岡田 千あき 大阪大学, 大学院人間科学研究科, 教授 (40335401)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 開発と平和のためのスポーツ(SDP) / タンザニア / ジンバブエ / 南スーダン / 女性 / ジェンダー / エンパワメント / スポーツ |
研究成果の概要 |
本研究では、開発や平和構築の周縁に置かれている「アフリカ」の「女性」のSDPの事例に着目した。未だ開発課題が山積している3か国(タンザニア、南スーダン、ジンバブエ)で現地調査を行い、①女性スポーツの歴史と現状、②SDP活動の目的と内容、③期待された成果と参加者の変化を検証した。 その結果、参加者が知識や技能を身に付けるといった結果以上に「元気が出る」「意欲がわく」「未来に希望を持つ」などの抽象的な成果が強調された。南スーダンでは“nigas”(厭世観を持つ非行少年)、ジンバブエでは“idle” (ダラダラした)、タンザニアでは“dull”(だるい)などと表現される青少年の現状が明らかになった。
|
自由記述の分野 |
スポーツ社会学、開発学、ジェンダースタディーズ
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
複数の共著論文を発表し、オンラインで学会発表、講演などを行った。また、最終年度には、ジンバブエ、タンザニア、南スーダンの関係者にフィードバックを行うと同時に、今後の連携についての協議を開始した。本研究が終了した2023年3月現在においても、これらの国々との良好な関係性は継続されており、研究成果の有効な活用方法と新たな研究テーマの設定について意見交換を行っている。特にタンザニアにおいては、本研究の実施がきっかけでJICA専門家が派遣され、ダルエスサラーム大学との連携が始まった。また、ジンバブエにおいてもJICA海外協力隊のYASDへの派遣が決まるなど、一定程度の社会的意義もみられたと考えている。
|