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2022 年度 研究成果報告書

Paneth細胞が担う腸内細菌叢の形成からみた疾患リスク上昇メカニズムの理解

研究課題

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研究課題/領域番号 20H04098
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関北海道大学

研究代表者

中村 公則  北海道大学, 先端生命科学研究院, 教授 (80381276)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードPaneth細胞 / αディフェンシン / 腸内細菌 / 共生 / 先制医療
研究成果の概要

妊娠期の生活環境は、子の将来の健康や疾患リスクに影響すること(DOHaD)が知られてきている。DOHaDを誘導する環境要因の1 つとして食生活で影響される母親の腸内細菌叢の関与が注目されているが、その発生機序は不明である。本研究により、母親の高脂肪食摂取によるα-defensin低下を介した腸内細菌叢破綻が、胎生期のエピジェネティックな修飾によるPaneth細胞の発達異常を誘導することで子の腸内細菌叢の成熟が妨げられる可能性が示された。これらの結果は、母親の妊娠期において、α-defensinを標的とした子の発症リスク上昇を抑制する新規疾患予防法の確立に貢献する。

自由記述の分野

腸管粘膜免疫

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、いまだ十分に理解されていない腸内細菌叢形成機序の解明において、宿主因子であるPaneth細胞・α-defensinが個人の多様な腸内細菌叢の成熟・形成に大きく関与するという独自性の高い発想を基とした仮説を証明することにより、自然免疫による細菌叢との共生機構を標的とした疾患の予防・治療に直結する独創的で画期的な先制医療シーズを創出する基盤を構築したことから、学術的および社会的な要請において大きく意義がある。

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公開日: 2024-01-30  

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