研究課題
本年度は、世帯密度等を基準とした特徴の異なる2都市の住民基本台帳から無作為抽出した20~60歳の成人のうち、就労者を対象にした調査・測定データや、就労者を対象にした大規模インターネット調査データを活用し、客観的・主観的に評価した座位行動と身体的健康(心血管代謝リスク、慢性疼痛など)や心理的健康(抑うつやQOL、睡眠の質など)との関連について検討した。また、、オフィスデザインや職場近隣の建造環境、他者とのコミュニケーション方法といった職場内・外の社会環境にも注目し、それらが就労者における長時間座位行動(座りすぎ)の関連要因となっている点についても明らかにした。これらの研究の知見を基に、就労者、特にデスクワーカーの座りすぎを解消させるための包括的プログラムに用いるツールの開発を行った。具体的には、個別アプローチに利用するツールとして、座りすぎの健康・労働影響や、座りすぎ解消を促すメッセージが記載された自助マニュアルを作成するとともに、自身の座位行動パターンをモニタリングし、座位行動の中断(ブレイク)を促すためのティップスを搭載したスマートフォンアプリケーションを開発した。また、環境的アプローチの1つとして、座りすぎの解消にとって有効な机や椅子などを企業と協働して開発・特定した。さらに、これら開発・特定したツールや情報を組み合わせ、就労者に対する座りすぎ防止のための包括的な介入プログラムを作成し、その効果検証のための介入研究を行った。
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 4件、 査読あり 4件、 オープンアクセス 4件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)
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