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2023 年度 研究成果報告書

細胞の質的変化に基づく肺組織老化・疾患促進機構の研究:細胞老化の視点から

研究課題

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研究課題/領域番号 20H04116
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分59040:栄養学および健康科学関連
研究機関地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) (2021-2023)
国立研究開発法人国立長寿医療研究センター (2020)

研究代表者

杉本 昌隆  地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所), 東京都健康長寿医療センター研究所, 研究副部長 (50426491)

研究分担者 佐藤 匡  順天堂大学, 医学部, 准教授 (10596993)
杉本 和史  三重大学, 医学部附属病院, 准教授 (60378370)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード細胞老化 / セノリシス / 呼吸器疾患 / 転移性肺がん / COPD(肺気腫)
研究成果の概要

本研究では、加齢による細胞の質的変化が組織老化や疾患を促進する機構を明らかにすることにより、老化細胞の機能を標的とした呼吸器疾患に対する革新的な創薬基盤を確立することを目的とした。本研究では転移性肺がん、および肺気腫モデル動物を用いて解析を行った。転移性肺がんモデルでは、老化細胞依存的に産生されるタンパク質ががん細胞の肺転移を促進することを見出した。がん患者サンプルの解析から、遠隔転移を持つ患者では血中の因子濃度が高いことが示され、予後予測因子として有用である可能性が示唆された。肺気腫モデルを用いた解析では、老化細胞が肺再生に対して抑制性の作用を示して病態を増悪化することを見出した。

自由記述の分野

健康科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

呼吸器疾患は世界で常に死因の上位を占めており、我が国においてもこの傾向は増している。しかしながら、これら呼吸器疾患に対する治療法は限られており、特に慢性閉塞性肺疾患の主要病態である肺気腫に対しては有効な治療法は確立されていない。
本研究では肺組織の老化細胞に着目し、転移性肺がんモデル・肺気腫モデルを用いて老化細胞とこれら疾患の関係について解析を行った。両疾患モデルにおいて老化細胞は病態を増悪化する作用を示し、老化細胞除去もしくは老化細胞の機能阻害により病態を抑えることが可能であることが示された。本研究成果から、老化細胞が難治性の呼吸器疾患において有効な創薬・治療標的となることが期待される。

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公開日: 2025-01-30  

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