研究課題/領域番号 |
20H04120
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
徳山 薫平 筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 教授 (00207565)
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研究分担者 |
鈴木 陽子 筑波大学, 国際統合睡眠医科学研究機構, 研究員 (00813453)
麻見 直美 筑波大学, 体育系, 教授 (10300005)
矢島 克彦 城西大学, 薬学部, 助教 (70632264)
下山 寛之 筑波大学, 体育系, 助教 (80760652)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | メタボリックチャンバー / ヒューマンカロリメータ / エネルギー代謝 |
研究実績の概要 |
加齢や就寝前の光環境が睡眠時のエネルギー代謝に及ぼす影響を検討した。室温25℃、湿度55%で一定に保たれたメタボリックチャンバー内で就寝し、間接熱量測定を行った。
高齢女性(72.1±2.5歳)と若年成人女性(23.3±1.1歳)の睡眠時エネルギー代謝を比較すると、若年成人では睡眠時に呼吸交換比(RQ: respiratory quotient)の低下から、脂肪の酸化が亢進することが明瞭に示されるが、高齢女性では睡眠時のRQの低下が小さく、脂肪酸化の亢進が小さいことが明らかとなった。深部体温も睡眠時に低下するが、その程度は高齢女性で小さく、睡眠時の深部体温は若年成人に比べて高齢者で高い。しかし、エネルギー消費(=熱産生)には年齢の異なる2群に顕著な差は認められず、高齢者は熱放散の機能が低いために睡眠時の深部体温が高い値に止まることが示された。この睡眠時の体温の違いが、高齢者に多く認められる睡眠の量(中途覚醒や早朝の覚醒)や質(深睡眠の割合の減少)の特徴と関連していると考えられた。この成果は英語論文として投稿した(第1回の査読を経て修正原稿の査読中)。
就寝前から深部体温は低下し始めて、これが入眠を促す機構と関連していると考えられている。就寝前に高照度光(10,000 lux)を3時間浴びると、対照条件(<50 lux)に比べて深部体温の低下が抑制され、また睡眠時の脂肪酸化が抑制されることが明らかとなり、就寝前の光環境が睡眠時エネルギー代謝に及ぼす影響が明らかにし、英語論文として発表した。
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現在までの達成度 (段落) |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和4年度が最終年度であるため、記入しない。
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