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2023 年度 実績報告書

動脈硬化治療法の確立に向けたHDLリモデリングの分子基盤の解明とその応用

研究課題

研究課題/領域番号 20H04124
研究機関大阪医科薬科大学

研究代表者

奥平 桂一郎  大阪医科薬科大学, 薬学部, 教授 (10425671)

研究分担者 清水 太郎  徳島大学, 大学院医歯薬学研究部(薬学域), 特任助教 (30749388)
田中 将史  神戸薬科大学, 薬学部, 教授 (40411904)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード高密度リポタンパク質
研究実績の概要

高密度リポタンパク質(HDL)は、動脈硬化病変からの余剰脂質(コレステロール、リン脂質)の引き抜き(脂質搬出反応)や、抗炎症作用、抗酸化作用など、様々な効果により抗動脈硬化的に作用する。本研究では、HDLの抗動脈硬化作用に関与することが示唆されている結合タンパク質apoA-I binding protein(AIBP)の機能の検証および生理活性の分子機構を明らかにすることを目的として研究を進めている。これまでの研究において、大腸菌発現系により作製したリコンビナントAIBPが細胞からのTNFaやIL-6などの炎症性サイトカインの分泌を抑制して抗炎症的に作用すること、またAIBPとHDLを同時に加えることで、炎症を抑制する効果が増強されることを明らかにした。本年度は、血中滞留性の改善を目的として作成した改変型リコンビナントAIBPを使って、マウスにおける抗炎症活性及び抗動脈硬化作用について調べた。改変型リコンビナントAIBPをマウスに投与したところ、その血中滞留性は野生型と比較して大幅に改善された。また、改変型AIBPは細胞レベルにおいて、野生型とほぼ同程度の炎症性サイトカインの分泌抑制効果を示した。しかし、マウスにおいてはLPS投与により増加した血中の炎症性サイトカインの量を減少させる効果は、野生型と比較して低いことがわかった。また、動脈硬化モデルマウスに改変型AIBPを投与してプラーク形成に与える影響を調べたところ、投与によるプラーク面積の変化はほぼなかった。このことにより、AIBPの血中における滞留時間は活性とは関係がないことが明らかとなった。

現在までの達成度 (段落)

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 学会発表 (1件)

  • [国際共同研究] Massachusetts General Hospital(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      Massachusetts General Hospital
  • [学会発表] ApoA-1結合タンパク質(AIBP)によるHDLの抗炎症効果への影響2023

    • 著者名/発表者名
      永尾 綾菜、樹山 友絵、三輪 保翔、立花 洸季、楠本 嵩志、羽渕 康容、佐久間 覚、奥平 桂一郎
    • 学会等名
      日本薬学会第144年会

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公開日: 2024-12-25  

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