研究分担者 |
林 修吾 気象庁気象研究所, 気象予報研究部, 主任研究官 (20354441)
橋本 明弘 気象庁気象研究所, 気象予報研究部, 主任研究官 (20462525)
本田 匠 国立研究開発法人理化学研究所, 計算科学研究センター, 基礎科学特別研究員 (60756857)
三浦 裕亮 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (70415991)
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研究実績の概要 |
令和3年度は、まず令和2年度までに成果をまとめて投稿した論文を、査読・改訂のプロセスを通して出版することに注力した。その結果、Honda et al. (2021, SOLA, doi:10.2151/sola.2021-018)、Honda et al. (2021, J. Gephys. Res., doi:10.1029/2021jd034611)、Kondo et al. (2021, SOLA, doi:10.2151/sola.2021-012 )を研究成果として出版した。 次に気象雷モデルを用いて現実事例を対象とした複数の数値実験を行い、気象庁が運用する雷放電観測(LIDEN)の観測結果との比較を通して、気象雷モデルの検証を実施した。その結果気象雷モデルが観測された雷を再現できることを確かめた。この成果をSato et al. (2022, Atmos. Sci. Lett., doi:10.1002/asl.1067)としてまとめて、出版した。 同時に雷観測のデータ同化技術に関する研究を令和2年度に引き続き実行し、現実事例を対象とした観測シミュレーション実験(OSSE)を実施した。 また全球モデルでの雷モデルの数値実験をすることを見据えて本研究で開発してきたポアソンソルバーの検証を行なった。 さらに、数値モデルの基盤となる研究として、気象雷モデルの高速化(最適化)、雷に密接に関わる雲物理特性に関する数値実験を実施するだけでなく、将来的に数値モデルの検証に用いる観測データとして有用な、偏波レーダーを用いた研究にも着手した。
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