研究課題/領域番号 |
20H04232
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研究機関 | 岡山県立大学 |
研究代表者 |
渡邉 富夫 岡山県立大学, 情報工学部, 特任教授 (30167150)
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研究分担者 |
綿貫 啓一 埼玉大学, 理工学研究科, 教授 (30212327)
石井 裕 岡山県立大学, 情報工学部, 准教授 (30372642)
西田 麻希子 岡山県立大学, デザイン学部, 准教授 (80382365)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | ヒューマンインタフェース / ヒューマンインタラクション / コミュニケーション / インタラクション / 引き込み |
研究実績の概要 |
身体的引き込みと対話場の生成メカニズムの解明、およびその対話場生成・制御メカニズムのモデル化を達成するために、【研究1】これまでに開発してきた(Ⅰ)身体的コミュニケーションの合成的解析・理解のための身体的バーチャルコミュニケーションシステム、(Ⅱ)コミュニケーション支援のための音声に基づく身体的インタラクションシステム、(Ⅲ)コミュニケーション場の生成制御のための集団インタラクション・コミュニケーションシステムを研究開発展開し、対話場の生成・制御システムのプロトタイプを構築している。リズム同調を損なうことなく言語的なインタラクションを行うシステムとして、発話内単語の感情極性に基づき反応動作を行う身体引き込みキャラクタシステムや発話単語から生成されたオブジェクトが引き込み反応することで発話を促進するシステム等、各種の身体的引き込みシステムを開発展開し、官能評価及び対話者のインタラクション行動特性解析によりシステムの有効性を示した。また、【研究2】生体計測と脳科学に関する知見に基づく発話と心的状態の関連性の評価から、脳機能計測(NIRS)を用いて対面・画面越しの会話におけるうなずきの有無による身体的引き込み現象の脳賦活解析により、前頭前野における会話時の引き込み現象を分析評価し、条件によって引き込み現象が起こる脳部位が変わることを示した。さらにGiannopulu教授(オーストラリア・ボンド大学)との国際共同研究で、身体的引き込み技術を応用した身体的インタラクション玩具を用いて各国での自閉症児と健常児を対象に生体情報計測および発話行動分析・官能評価し、システムのコミュニケーション効果を実証した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍の影響により、これまでの対面でのシステム開発・解析・評価が困難で、とくに評価実験に基づくシステム開発への展開が手探り状態であったが、新たにオンラインを活用・併用してのシステム開発・評価を展開している。
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今後の研究の推進方策 |
コロナ禍で研究活動が制限されているが、引き続き、身体的引き込みと対話場の生成メカニズムの解明、およびその対話場生成・制御メカニズムのモデル化を達成するために、【研究1】これまでに開発してきた(Ⅰ)身体的バーチャルコミュニケーションシステム、(Ⅱ)音声に基づく身体的インタラクションシステム、(Ⅲ)集団インタラクション・コミュニケーションシステムをオンラインを活用・併用して研究開発展開し、対話場の生成・制御システムのプロトタイプを開発する。また、【研究2】生体計測と脳科学に関する知見に基づく発話と心的状態の関連性の評価から、積極的な対話を促す快適な対話場の実現に向けた対話場生成・制御メカニズムのモデル化を試行する。
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