• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2023 年度 実績報告書

時空間共有型サービスのためのパーソナライズドプライシング

研究課題

研究課題/領域番号 20H04248
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

波多野 大督  国立研究開発法人理化学研究所, 革新知能統合研究センター, 研究員 (10709728)

研究分担者 原 聡  大阪大学, 産業科学研究所, 准教授 (40780721)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2024-03-31
キーワード協力ゲーム / 説明可能AI
研究実績の概要

令和5年度では,価格設定の妥当性の説明について実施した.具体的な内容は以下の通りである.
(i)因果を考慮した予測値への寄与度の説明手法の提案:妥当な説明として,人種などの保護属性が価格設定に寄与していないことが挙げられる.しかし現実問題では,単純に保護属性の値が寄与しない価格設定をしても不公平になる場合がある.この場合,因果を考慮し,因果グラフ上のパスに依存して公平か不公平かが異なるようにする必要がある.つまり,保護属性を変化させた時の不公平なパスによる価格設定への寄与度を計算し,この影響がないことを説明すれば良い.これを達成するために,協力ゲームの技術であるdividendを利用したアプローチを提案した.重要なアイデアとしては,協力ゲームの枠組みに落とすために予測モデルを集合関数に落とす必要があるが、一般的に集合関数は因果を表現できない.そこでアンチマトロイドとして一般化される離散構造を利用して集合関数上で因果を表現した.これを元にして,因果グラフのサイズの線形時間で寄与度が計算できるアルゴリズムを提案した.
(ii)MC-netに基づく説明手法の開発:機械学習における説明可能AIにおいて,シャプレイ値に基づいた説明は公理に基づいた説明であるが,一部の公理は説明として成り立たない.例えば,ナルプレイヤーの公理を利用して,シャプレイ値が0であるなら予測値への貢献度が0であるという説明をしているが,これは一般的に成立しない.つまり,シャプレイ値を説明として使うとことの妥当性に欠けている可能性がある.この問題を解決する方法として協力ゲームのMC-netに基づいた説明手法を開発した.この説明手法はシャプレイ値とは異なり,説明と予測値への貢献度の関係性が明確であることを示した.

現在までの達成度 (段落)

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和5年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2024 2023

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] New Classes of the Greedy-Applicable Arm Feature Distributions in the Sparse Linear Bandit Problem2024

    • 著者名/発表者名
      Ichikawa Koji、Ito Shinji、Hatano Daisuke、Sumita Hanna、Fukunaga Takuro、Kakimura Naonori、Kawarabayashi Ken-ichi
    • 雑誌名

      Proceedings of the AAAI Conference on Artificial Intelligence

      巻: 38 ページ: 12708~12716

    • DOI

      10.1609/aaai.v38i11.29166

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [学会発表] Bandit Task Assignment with Unknown Processing Time2023

    • 著者名/発表者名
      Shinji Ito, Daisuke Hatano, Hanna Sumita, Kei Takemura, Takuro Fukunaga, Naonori Kakimura, Ken-Ichi Kawarabayashi
    • 学会等名
      Advances in Neural Information Processing Systems
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2024-12-25  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi