本研究は、ハイパーソニック・エフェクト(人間の可聴域上限をこえる超高周波を豊富に含む音が脳深部の領域血流量を高め、生理・心理・行動に及ぼすポジティブな効果)を応用し、スマートフォン等の情報機器の長時間使用による負の生理的影響を緩和するシステムを実現することを目的としている。そのために、超高周波再生素子、素子を駆動する回路、コンテンツを再生するモバイルプレーヤーを一体化した小型省電力かつ自立式のモバイル・ハイパーソニックシステムを試作した。現有する超高周波を豊富に含む複数の熱帯雨林自然環境音を比較分析し、このシステムに適合した超高周波コンテンツを開発し、評価実験によってその有効性を確認した。
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