研究課題
本研究では,適応的問題解決能力を備えていることが,これからさらに進展すると思われる知識基盤社会において豊かな生活を送る上で必須であると考え,それが日々の活動の中で自然に涵養される環境の構築を目指す.具体的には,人々の日々の問題解決行動を記録し,適応的問題解決が行われたタスクを抽出し,行動選択・記憶に関する認知行動科学理論に基づいてタスク遂行時の認知プロセスを視覚化し,それを振り返ることによって記憶定着させることを狙う.この「行動計測・問題解決行動抽出・認知プロセス視覚化による記憶強化」を,個々の生活動線にスムーズに統合して日々の実践として繰り返して行える環境を構築する.今年度は,「学術的-問 1」として設定した課題「適応的問題解決行動振り返り学習システム」の有効性を,再度,行動データの収集と適応的問題解決行動の抽出を行なって,検証する」に取り組んだ.前年度に製作したウェブアプリ『「適応的問題解決行動振り返り学習システム」のプロトタイプ』を利用して,散歩などの行動を対象として,実証試験を行った.行動実行時に30秒毎の自動的な映像記録(受動記録),手動による能動記録を行い,行動後に記録を再生してテキスト注釈を付与することで,振り返り学習を行えることを確認した.受動・能動記録時においては,音声は音声認識を行い,テキストとして記録しているため,注釈の付与を効率的に行うことができた.注釈付きのイベント記録を他者と共有することにより,同様の経験を行う可能性のある人々の問題解決能力の向上に資することが期待される.
令和5年度が最終年度であるため、記入しない。
すべて 2024 2023
すべて 雑誌論文 (8件) (うち国際共著 1件、 査読あり 8件、 オープンアクセス 7件)
AIVR 2024 : The First International Conference on Artificial Intelligence and Immersive Virtual Reality
巻: - ページ: 31,38
巻: - ページ: 39,44
COGNITIVE 2024 : The Sixteenth International Conference on Advanced Cognitive Technologies and Applications
巻: - ページ: 21,29
International Conference on Emotion and Sensibility 2023
巻: - ページ: 228,229
COGNITIVE 2023 : The Fifteenth International Conference on Advanced Cognitive Technologies and Applications
巻: - ページ: 79,85
巻: - ページ: 1,10
巻: - ページ: 32,38
Korean Society for Emotion and Sensibility
巻: 26 ページ: 117~128
10.14695/KJSOS.2023.26.2.117