研究実績の概要 |
昨年度に引き続き、SEIB-DGVMの火災モジュールの改良をおこなうための検証データとして、MODISの熱赤外データをベースに作成されたCO2放出等に関する2001-2020年の0.1度グリッド・1日ステップのインベントリーデータ (Shiraishi et al., 2021, Remote Sensing)を入手し、比較可能な0.5度グリッド・1月ステップに加工した。土地被覆分類データであるGLC2000 (Bartholom & Belward, 2005, Int J Remote Sens)を入手し、こちらも比較可能な0.5度グリッドにリグリッディングした。SEIB-DGVMの火災モジュールとしてGlobFIRM (Thonicke et al., 2001)の他に、Spitfire (Thonicke et al., 2010)の導入も検討した。しかしまずは実装されているGlobFIRMのパラメータチューニングを行い、インベントリー火災放出との間で再現性向上のための検討をおこなった。モノテルペンについては、富士北麓フラックスサイトにおける観測データの整理を行い、シングルサイトにおけるシミュレーションの準備と、G97(Guenther et al., 1997)、MEGAN(Guenther et al., 2006)、プロセスベースモデルの文献調査を行い、コード導入のための情報収集をおこなった。
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