研究課題/領域番号 |
20H04346
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
サトウ 恵 新潟大学, 医歯学系, 准教授 (70601813)
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研究分担者 |
源 利文 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (50450656)
オオタケサトウ マルセロ 新潟薬科大学, 医療技術学部, 教授 (50771896)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | タイ肝吸虫 / 環境DNA / ラオス |
研究実績の概要 |
タイ肝吸虫の中間宿主であるBithyniaの環境DNA手法を用いた検出系の開発を実施した。マヒドン大学熱帯医学部の軟体動物部門で飼育されている貝の水槽実験により、採取した水を用い、感度や精度の確認を実施。研究室レベルで、方法論の構築が実施出来た。2023年6月にラオスにおいてフィールド調査を実施し、タイ肝吸虫が蔓延している地域において、環境水の採取を実施。中間宿主貝DNAの検出を試みているが、現状では陽性が出ておらず、さらに検出系の改良を実施している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2019年からのCOVID-19蔓延の影響により、ラオスへの渡航がなかなかできずに、現地においてのタイ肝吸虫、また中間宿主の検出を試す機会がなかなか訪れず、また予定していたよりも渡航回数が減少し、検出系の改良への着手が遅れた。
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今後の研究の推進方策 |
本研究課題の成果として、タイ肝吸虫DNAの検出系の改良が進み、タイ肝吸虫蔓延地域において使用できるレベルになった。同じような手法を中間宿主貝DNA検出系にも応用し、現地で使用可能なレベルにまで改良する。また寄生虫・中間宿主両方の環境DNA検出に応用可能である、DNA抽出法の改良を実施していく。 本研究課題で開発した手法を用い、後継課題として今後「24K03089:環境DNA手法を利用したタイ肝吸虫撲滅を目指したワンヘルス・エコヘルス対策」を実施し、環境DNA手法を利用した、新しい寄生虫感染症対策法の構築を目指す。
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