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2023 年度 研究成果報告書

環境DNAを用いたタイ肝吸虫の感染リスク評価

研究課題

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研究課題/領域番号 20H04346
研究種目

基盤研究(B)

配分区分補助金
応募区分一般
審査区分 小区分63040:環境影響評価関連
研究機関新潟大学

研究代表者

サトウ 恵  新潟大学, 医歯学系, 研究教授 (70601813)

研究分担者 源 利文  神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (50450656)
オオタケサトウ マルセロ  新潟薬科大学, 医療技術学部, 教授 (50771896)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワードタイ肝吸虫 / 環境DNA / ラオス
研究成果の概要

吸虫の一つであるタイ肝吸虫Ovは、その生活史において、2つの中間宿主を必要とし、その間、水中で過ごす。終宿主から糞便と共に排出された虫卵が水中に入り、第一中間宿主の貝に入り成長したのち遊出し、第二中間宿主のコイ科の魚の中で感染型に成長し、ヒトはその魚を生で食べる事でOvに感染する。環境中(水中)でOvを検出することができれば、今までにない新しいOv感染リスク評価ができるようになる。本研究では、我々が開発したOvのDNAを環境DNA手法を改良し、Ov蔓延地域においてリスクのある水域の評価を行うことにより、現地の人々が実施可能な具体的な感染症対策を提言することを目標とした。

自由記述の分野

寄生虫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

環境DNA手法は、遺伝子学的手法を用い生物の多様性と分布を調べることのできる、応用範囲の広い手法である。環境DNA手法を用いてタイ肝吸虫、住血吸虫などの蠕虫類またその中間宿主を水試料中にて検出することは公衆衛生学上でも新しい取り組みであり、画期的な領域である。環境DNA法は汚染されたまたは安全な水源を特定するためにも有用で、エコ疫学研究において非常に重要なツールである。医学を中心とした感染症の取り組みではヒトが対象とされる場合が多い。しかし、感染症への取り組は多面的なアプローチが必要なことが多く、環境DNA手法を用いた感染リスク評価は今後の感染症対策の一つとなりえる。

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公開日: 2025-01-30  

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