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2020 年度 実績報告書

底生食物連鎖におけるパーフルオロアルキル酸化合物の生物蓄積動態

研究課題

研究課題/領域番号 20H04358
研究機関国立研究開発法人国立環境研究所

研究代表者

櫻井 健郎  国立研究開発法人国立環境研究所, 環境リスク・健康研究センター, 室長 (90311323)

研究分担者 小林 淳  熊本県立大学, 環境共生学部, 教授 (00414368)
水川 薫子  東京農工大学, (連合)農学研究科(研究院), 助教 (50636868)
研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2023-03-31
キーワード汚染質動態 / 実験 / モデリング / 残留性 / 動力学
研究実績の概要

本研究は、底生食物網におけるパーフルオロアルキル酸化合物(PFAAs)の生物蓄積動態を明らかにする研究の一環として、PFAAsの海産魚類への消化管経由の移行動力学、またゴカイへの移行動力学の温度依存性を実験により新たに明らかにするとともに、ベンチマーク法を適用し動力学パラメーターを基準化すること、また環境中濃度より底生魚類中PFAAs濃度を予測する生物蓄積モデルを構築することを目的とする。
今年度は以下の内容で実施した。ベンチマーク法については曝露実験と分析手順の検討を進めた。生物蓄積について既往知見の多いPCBをベンチマーク化合物として選定し、混合物あるいは単一化合物として添加することとした。生物試料についてPFAAsと共通の抽出法でのブランク、回収率を確認した。PFAAsの底生魚類への消化管経由の移行動力学の検討については、餌生物種の検討、餌生物への曝露・添加の検討、魚(ヒラメ)の入手と飼育、予備実験を行った。ゴカイへの移行動力学の温度依存性の検討(12-22℃)については、予備実験を行った。この際、当初の想定に反し、ゴカイの実験容器外への移動が事前検討(5%-6%)よりも大幅に高い頻度(20%-75%)で発生することが判明したため、計画を変更し、ゴカイの容器外移動をさらに抑制する方法の検討を追加して実施した。容器の変更とフタの設置により解決した。その後、餌曝露実験(22℃)、試料の分析を行った。データ解析は次年度に行う予定である。ただし、容器の変更に伴い、曝露給餌の際に若干の技術的な問題が発生しているため、この点は次年度以降に検討する必要がある。生物蓄積モデルの構築については、モデルパラメーターに関する文献調査を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

一部の課題で問題が発生し、計画変更しての追加検討が必要となったが、追加検討により問題は解決できた。全体としてはおおむね研究計画通りに進んでいる。

今後の研究の推進方策

おおむね計画通りに進捗しており、引き続き着実に進めていく。なお、2020年度は発表を予定していた学会がコロナ禍により中止となったため、学会発表を行えていないが、2021年度以降に発表していく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Determination of perfluoroalkyl acids in seawater and sandworm samples by high-performance liquid chromatography-tandem mass spectrometry2021

    • 著者名/発表者名
      Sevilla-Nastor J. B.、Sakurai T.、Mozo M. J.、Villanueva J. D.
    • 雑誌名

      International Journal of Environmental Science and Technology

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1007/s13762-021-03593-8

    • 査読あり / 国際共著

URL: 

公開日: 2022-12-28  

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