研究課題/領域番号 |
20H04405
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分80010:地域研究関連
|
研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
梶谷 懐 神戸大学, 経済学研究科, 教授 (70340916)
|
研究分担者 |
陳 光輝 神戸大学, 国際協力研究科, 教授 (00188509)
加茂 具樹 慶應義塾大学, 総合政策学部(藤沢), 教授 (30365499)
劉 亜静 広島修道大学, 経済科学部, 教授 (30759957)
三竝 康平 帝京大学, 経済学部, 講師 (50767473)
伊藤 亜聖 東京大学, 社会科学研究所, 准教授 (60636885)
藤井 大輔 大阪経済大学, 経済学部, 講師 (70598432)
川島 富士雄 神戸大学, 法学研究科, 教授 (80234061)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 中国経済 / 産業政策 / イノベーション / 地方政府 |
研究成果の概要 |
本研究では、政治学や法学の知見を活用しながら、中国の新産業部門イノベーションを生み出すメカニズムを多角的かつ実証的に解明することを目指した。第一に、貴州省のビッグデータ産業振興政策、「輸入代替デジタル化」政策、政府の知的財産権戦略などを検証することで、中国政府の産業政策がどの程度イノベーションを促進してきたのか、実証的に明らかにした。第二に、IT企業に対する独占禁止法の導入や知的財産権裁判制度の整備など、「法の支配」とイノベーションとの関係について検討した。第三に、政府引導資金が地域における金融部門の効率性に与える影響など、産業政策において地方政府が果たす役割に焦点を当てた分析を行った。
|
自由記述の分野 |
現代中国経済研究
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の最終成果として、Springer社から英文書籍を刊行する予定である。同書は、中国の新産業分野における活発なイノベーションの動きを政治経済学的に分析している。特に「法による支配」が欠如した体制の下で、産業政策や政府の介入を実施してきたか、そしてそれがどの程度効果的に行われたか、という点に注目して分析を行っている。同書は、政治学や法学の見識なども取り入れて、イノベーションを生み出すメカニズムを多様な視点から解明しているという点で、これまでの研究にない学術的意義を有している。また同書が示す知見は、米中対立下における今後の中国経済の成長の可能性を考える上でも、大きな意味を持つと考えられる。
|